リンクバルは2月20日、「恋愛・結婚に関する意識と実態調査2024」の結果を発表した。調査は2023年12月15日~2024年1月12日、マッチングアプリ「CoupLink」会員2,257名(男性1,493名、女性764名)およびカップル専用アプリ「Pairy」会員475名(うち男性216名、女性248名)を対象にインターネットで行われた。

  • 恋愛・結婚意欲

    恋愛・結婚意欲

18〜29歳のCoupLink会員に、恋愛や結婚に対する意欲を聞いたところ、「恋人が欲しい」と回答した人は91.4%、「いつかは結婚したい」と回答した人は88%。また、金銭的・時間的余裕があるか伺ったところ、「(どちらかといえば)余裕がない」(51.3%)が、「金銭的な余裕が(どちらかといえば)ある」(48.7%)をやや上回る結果に。

恋愛や結婚に対する意欲を、金銭的・時間的余裕の有無別に見てみると、「余裕がある」人が「余裕がない」人を、恋愛で2.8ポイント、結婚で8.2ポイント上回ったことから、金銭的・時間的な余裕が恋愛や結婚への意欲に影響すると言えそう。

さらに、全調査対象者に「恋愛と結婚は別物だと思う?」と質問したところ、独身・既婚ともに約6割が「思う」(独身59.4%、既婚64.4%)と回答。理由を聞くと、「結婚には現実的な面のすり合わせが必要」「恋愛と結婚では相手を選ぶ条件が変わると思う」「恋愛で盛り上がっても、経済的に無理があると冷めてしまう」といった意見が多くあがった。

  • 恋愛・結婚相手に求める条件

    恋愛・結婚相手に求める条件

次に、独身男女に対し「恋人に求めるもの」「結婚相手に求めるもの」を聞いたところ、いずれも、1位「優しさ」、2位「話し合い(意思の疎通)ができる」、3位「(全体的な)価値観の一致」という結果に。「経済力」については、恋人・結婚相手ともに10位にランクインしており、金銭的な条件よりも「対話力」「価値観」といった内面の相性を重要視する人が多いよう。

そこで、恋人に求める最低年収を聞いたところ、男性は「こだわらない」(57.9%)が圧倒的に多いのに対し、女性は「400万円~」(29.3%)が最多。次いで「500万円~」(17.8%)、3位「300万円~」(14.8%)と続き、男女で大きな違いがあることが明らかに。

また、結婚相手に求める最低年収についても聴取したところ、男性はやはり「こだわらない」が最多の54.1%。一方女性は、1位「400万円~」(29.2%)、2位「500万円~」(22.8%)、3位「600万円~」(12.6%)となり、最低でも400万円以上の年収を希望していることがわかった。

  • 将来子供を欲しいと思いますか?

    将来子供を欲しいと思いますか?

次に、「結婚後の暮らし」について調査を実施した。18歳~29歳の独身男女に対し、「将来子供が欲しいと思いますか?」と尋ねたところ、60.5%が「欲しい」と回答。“育児にかかる金銭面を心配しないでよい”と仮定した場合では7割を超え(71.6%)、特に「3人以上欲しい」は16ポイント増の23.2%に。加えて、最初に「子供は欲しくない」と答えた人の9.5%、「わからない」と答えた人の38.2%が「子供が欲しい」意向へ変化したことから、金銭的な事情が子供を持つことの意欲に大きな影響を与えることが改めて判明した。

一方、調査の回答者の既婚男女66.7%が子持ち。また、「子どもがいない」人の中の47.1%が「将来子供が欲しい」と回答。また、“育児にかかる金銭面を心配しないでよい”と仮定した場合では、全体として、半数以上が金銭面の課題がクリアできれば子供を欲しい・増やしたい意向であることがわかった。

  • 理想の家事・育児の分担

    理想の家事・育児の分担

また、独身男女に「理想の家事・育児の分担」について聞いたところ、家事・育児ともに1位「平等に分担したい」、2位「時間に余裕があるほうが多く分担して欲しい」、3位「こだわらない」という結果に。

一方、既婚男女に現在の家事や育児分担の状況を教えてもらったところ、家事・育児ともに、1位「時間に余裕があるほうが多く分担している」、2位「こだわっていない」、3位「平等に分担している」となり、理想は「平等に分担」も、現実は「時間がある方が多く分担」していることが伺えた。

最後に、独身男女に結婚後の働き方について聞いたところ、52.3%が「結婚後は共働きをしたい」と回答。しかし、次点は「こだわらない」(34%)であったことから、柔軟に働き方を検討する考えも持っているよう。一方、既婚男女に「現在の働き方」を教えてもらったところ、多い順に「共働き」(67.8%)、「こだわらない」(15.7%)、「専業主婦/主夫」(7.7%)となり、多くの家庭で共働きをしていることがわかった。