ヘルスアンドライツは2月28日、「HPVワクチンのキャッチアップ接種に関する意識調査」の結果を発表した。調査は2月15日~16日、1997年~2007年度生まれ(キャッチアップ世代)の女性415人を対象にインターネットで行われた。

  • HPVワクチンの「キャッチアップ接種」の認知度

    HPVワクチンの「キャッチアップ接種」の認知度

子宮頸がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染を防ぐHPVワクチンは、小学6年から高校1年相当の女性を対象に2013年4月に定期接種化。その後、積極的勧奨が中止されていたが、2022年4月に勧奨が再開。積極的勧奨の中断期間に接種機会を逃した1997年4月2日~2007年4月1日生まれの女性は、2025年3月末まで無料で「キャッチアップ接種」を受けることが可能となっている。

しかしながら、キャッチアップ世代に対し、この「キャッチアップ接種」を知っているか尋ねたところ、58.6%が「知らない」と回答。また、キャッチアップ接種もしくは定期接種で「すでに接種済み」と回答した人は全体の17.8%に留まった。

  • キャッチアップ接種を受けない・迷う理由

    キャッチアップ接種を受けない・迷う理由

次に、キャッチアップ接種を「知っている/未接種」と回答した人に対し、今後の接種予定を尋ねたところ、約8割が「接種する予定がない」(39.8%)、または「接種を迷っている」(38.8%)ことが明らかに。

理由を聞くと、「副反応が危険だと聞いたことがあるから」(31.2%)が最も多く、次いで「キャッチアップ接種について詳しく知らないから」(22.1.%)、「HPVワクチンを打つ必要性を感じないから」(16.9%)と続いた。