マイナビは、「マイナビ2025年卒 企業新卒採用予定調査」の結果を2月26日に発表した。調査は2月1日〜14日の期間、1,842社を対象に行われた。
はじめに、採用予定数について聞くと、32%が「増やす」と回答。これまで2年連続で採用数を「増やす」と回答する企業が増加していたが、25年卒は前年比減となった。25年卒の採用予定数は文理ともに「前年並み」が増加し、59.7%だった。
新卒採用実施の理由の変化を見ると、「将来の幹部候補・コア人材の確保」が3年連続で減少する一方で、「退職者の増加」や「前年に新卒を採用できなかったから」が増加する結果に。
また、採用環境の見通しについて聞くと、「厳しくなる(非常に厳しくなる+厳しくなる)」と回答した企業は76.6%だった。文理それぞれの見通しについても、「厳しくなる」と予想する企業が3年連続で増加(文系:68.5%/前年比19.4pt増、理系:69.2%/前年比18.8pt増)。採用に苦戦すると考える企業がさらに増えている様子がわかった。
自社の新卒採用が厳しくなっている要因については、「新卒学生全体の数が減っていること」(70.8%)がトップに。次いで「新卒採用をする企業が増えていること」(53.1%)、「業界・業種の人気が低いこと」(52.6%)が続いた。
給与の引き上げについて、初任給の引き上げを行う予定の企業は合計で47.2%だった。詳細を見ると「現時点ですでに引き上げており、さらに引き上げを行う予定」が全体の34.5%、上場企業では49.3%で最多という結果に。上場企業の約半数が初任給のさらなる引き上げを予定していることが明らかになった。
また、基本給についても同様の傾向が見られ、引き上げを行う予定の企業は合計で48.8%となっている。