PERCUTは2月28日、「新入社員の髪型」「自身が新入社員だった時の髪型に関する体験」に関する調査の結果を発表した。調査は2023年2月9日、30~60代以上の男性364人・女性362人を対象にインターネットで行われた。
上司が許せる新入社員の髪型は「センターパート」が8割以上
新入社員の髪型として許せるものをA~Gで選んでもらったところ、8割以上の回答があったものはDの「センターパート」(82.9%)と、B(80.6%)の前髪が長めで分けているスタイルだった。どちらも額の一部が見えており、ナチュラルな印象がある。一方、回答が半数を下回ったものは、Fの「ヘアカラー」(44.8%)だった。新入社員の髪型としてヘアカラーはふさわしくないと考える人が多いことがわかる。
これらが選ばれた基準として、「髪が長すぎず、目が見える程度の前髪」「清潔感があれば良い」などの意見があり、上位2つのスタイルの他、「オールバック」にも多くの票が集まった。これらは、いずれも目が見えておりスッキリと清潔感のあるところが共通点として挙げられる。また、「派手すぎたり圧を感じなければ問題ないと思う」「髪の色が明るすぎないこと」という意見もあり、職場においてヘアカラーは派手な印象を与えることがわかった。
「新入社員に髪型を注意したことがない」が94%
「新入社員へ、髪型に関して注意をしたことがありますか?」と質問したところ、94.1%の人が「注意をしたことがない」と回答した。
サービス業(23.3%)やメーカー/製造業(16.3%)は、2割弱が「新入社員に髪型を注意したことがある」と回答。特にサービス業は、一般のお客様と接する業種のため、より清潔感を重視するからこそ注意をする機会もあるのではないかと考えられる。一方でマスコミは、注意をした人が0.0%で注意をしたことがある人がいなかったことから、マスコミは髪型に関する自由度が高いのではないかと考えられる。
「ご自身が新入社員の頃、髪型で注意を受けたことがありますか?」と質問したところ、92.7%の人が「注意を受けたことがない」と回答した。
「注意をしたことがある」の質問と同様に、サービス業やメーカー/製造業は、他の業種と比較すると注意を受けたことがある人も多かった。具体的なエピソードとしては、「髪が長かった」「襟足や耳周りが長かった」という内容が最も多くあり、襟足や耳周りの髪が長いと清潔感が損なわれてしまい、新入社員ならではの爽やかな印象も崩れてしまう可能性があるため、短くスッキリさせるように指示があるようだ。その他「髪色が明るかった」という回答もあり、ビジネスにおいてヘアカラーは好印象ではないことがわかる。
昨今の新社会人は「自由度」が認められている傾向に
「自分が入社した頃と最近では、許されるレベルが変わったな」と思うことはありますか?と質問したところ、47.0%の人が「はい」と回答した。具体的には、「多様性を重んじることが「差別がなく寛容である」という雰囲気になった。パワハラなど周りが気を遣う必要が出てきた」、「個人のパーソナリティに関する規制は極端に少なくなった気がする。髪型、服装、化粧の有無など」、「個性が認められ、周りからどのように思われるかなど、あまり周囲を気にしないような若者が増えたと思います」などのコメントが寄せられた。これらの回答から、時代の変化とともにより「自由度」が高くなっていることがわかる。