読売テレビの番組『るてんのんてる』が、3月1日(24:50~※TVer、ytvMyDo! での見逃し配信あり)に放送される。
■親は子供の悩みを理解できているのか…「ファミリーボックス」
今回は入社3年目のディレクター・加茂田祥子氏の企画「ファミリーボックス」を放送する。親は子供が親に対し何を想い、悩んでいるかを本当の意味で理解できているのかという疑問を「ファミリーボックス」と名付けた白いボックスで検証するこの企画。親に話したい悩みがある子供、そして「見ず知らずの若者たちの悩み相談を受ける」というニセ企画でスタジオに呼ばれた親。親はまさか自分の子供が仕切りの向こう側にいるとは思っていない。実の親子がファミリーボックスに入り、子供が親にボイスチェンジャーを使って悩みを相談した後に子供が目の前の仕切りを開けてネタバラシを行うというのが企画の流れだ。
街頭インタビューで親に話したい悩みがある人を探す中で出会ったのは、事務所に所属せずフリーの芸人として活動する24歳の女性。ガングリオンというお笑いコンビを結成し、客数40人ほどの劇場で毎月およそ30のライブに出演しているとのこと。幼い頃に単身赴任をしていた父と共に過ごす時間がほとんど無く、高校3年生の頃に母親が他界して以降も平行線の親子関係が続いており、芸人としての活動も反対されているという。ファミリーボックスに入った女性は率直に「親子関係に悩んでいる」という悩みを父親にぶつける。そして父親から返ってきた回答に女性は大粒の涙を流す展開に。MCのフットボールアワー後藤も「(この企画は)親子の数だけいけますよ!」と称賛する。
■ダレノガレ明美、自分を重ね合わせ涙
スタジオゲストとしてVTRを見届けたダレノガレ明美も「自分の父親を見ている感じでウルウルしてしまった」と自身の親子関係を重ね合わせた様子。16歳の頃、ケンカの勢いで父に言ってはいけない事を言ってしまい大きなショックを与えてしまった、というエピソードを告白しながら涙を流す。
企画を担当した加茂田ディレクターは「私自身、親との関係に悩んだ時期があったため、『他にも親と真正面からぶつかれていない人がいるのでは?』と思い企画しました。テレビが一親子関係に踏み込んでいいのかと悩みましたが、この番組を見た皆さんが、『私も親ともう少し話してみよう』『自分は子供の気持ちを本当に理解しているかな?』と思えるきっかけになれば幸いです」とコメントを寄せた。
【編集部MEMO】
『るてんのんてる』は、2022年4月にスタートした、読売テレビの若手ディレクターがこれまで温めてきた渾身の企画を放送する実験的バラエティ番組。企画内容や出演者の制約がまったくない中、1人のディレクターが2週ずつ担当して、VTRを制作。“のん”岩尾望と“てる”後藤輝基による“のんてる”コンビが見届け人として進行する。