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2023年オフ、佐々木朗希(ロッテ)がプロ野球選手会から脱退していたことが報道され、大きな話題を集めた。しかしながら、佐々木朗だけでなく、メジャーリーグから復帰した選手を中心に選手会に加入していない現役選手は一定数存在する。ここでは、選手会に未加入の現役選手を紹介したい。
佐々木朗希(千葉ロッテマリーンズ)
・投打:右投右打
・身長/体重:192cm/92kg
・生年月日:2001年11月3日
・経歴:大船渡高
・ドラフト:2019年ドラフト1位
2023年オフは契約更改が長引くなど、多くの話題を呼んだ佐々木朗希。将来的なメジャーリーグ移籍を目指している。
大船渡高時代に160キロを計測するなど、早くから大きな注目を集めた佐々木。ドラフト会議では4球団から1位指名を受け、くじ引きの結果、千葉ロッテマリーンズへの入団が決まった。
高卒2年目の2021年に一軍デビュー。翌2022年には開幕直後の完全試合に加え、13者連続奪三振を含む1試合19奪三振の偉業を成し遂げた。
同年は登板間隔を空ける起用法となり、規定投球回には到達しなかったが、20試合(129回1/3)を投げて9勝4敗、防御率2.02の好成績をマーク。
高卒4年目の2023年は、先発ローテーションの柱としてフル回転の活躍が期待されたが、途中離脱もあって15試合の登板にとどまった。それでも7勝4敗、防御率1.78と傑出した数字を残した。
2024年は年間を通して先発ローテーションを守り抜き、メジャー移籍に向けてもステップアップを見せたい。
石川歩(千葉ロッテマリーンズ)
・投打:右投右打
・身長/体重:186cm/80kg
・生年月日:1988年4月11日
・経歴:富山・滑川高 - 中部大 - 東京ガス
・ドラフト:2013年ドラフト1位
2023年は一軍登板なしに終わり、オフに育成契約となった石川歩。2019年オフにメジャーリーグへの挑戦を直訴するなど、一時はメジャー移籍が取り沙汰されていた。
東京ガスから2013年ドラフト1位で千葉ロッテマリーンズに入団。ルーキーイヤーから先発ローテーションに定着すると、同年は25試合の登板で10勝8敗、防御率3.43の好成績を残し、新人王に輝いた。
2016年には23試合(162回1/2)を投げて14勝5敗、防御率2.16と圧巻の数字で最優秀防御率のタイトルを獲得。翌2017年3月に開催されたWBCでは日本代表に選出され、先発の一角を担った。
同年のレギュラーシーズンでは不振に陥ったが、その後は安定した投球でチームのエース格として君臨した。
2019年オフよりポスティングシステムによるメジャー移籍を希望していたが、翌2020年オフには新型コロナウイルス感染拡大の影響もあって、米球界挑戦を断念。
2022年は7勝、防御率2点台と貫禄の投球を見せたが、2023年はコンディション不良で戦列を離れ、オフには右肩の手術を敢行。今シーズンは育成選手として再起を図ることとなった。
澤村拓一(千葉ロッテマリーンズ)
・投打:右投右打
・身長/体重:184cm/105kg
・生年月日:1988年4月3日
・経歴:佐野日大高 - 中央大
・ドラフト:2010年ドラフト1位
2023年にメジャーリーグから電撃復帰した澤村拓一。プロ野球選手会には未加入のままとなっている。
2010年ドラフト1位で読売ジャイアンツに入団すると、ルーキーイヤーから先発ローテーションに定着。29試合(200回)を投げ、11勝11敗、防御率2.03の活躍で新人王に輝いた。
2015年からは守護神に抜擢。リリーフの役回りに移ると、翌2016年には最多セーブ(37個)を獲得。期待に応える投球を見せていたが、2020年は防御率6点台と制球難に苦しみ、シーズン途中に千葉ロッテマリーンズへトレード移籍となった。
それでも、移籍後は息を吹き返し、22試合登板で防御率1.71をマーク。同年オフに海外FA権を行使し、ボストン・レッドソックスにメジャー移籍した。
メジャー初年度は55試合に登板し5勝10ホールド、防御率3.06の好成績を記録。翌2022年も49試合に登板していたが、2023年からロッテ復帰を決断した。
同年は体調不良もあって思うようなシーズンを過ごせなかっただけに、2024年は本領を発揮したい。
澤田圭佑(千葉ロッテマリーンズ)
・投打:右投左打
・身長/体重:178cm/96kg
・生年月日:1994年4月27日
・経歴:大阪桐蔭高 - 立教大
・ドラフト:2016年ドラフト8位
戦力外通告を経て、育成契約から這い上がった澤田圭佑。メジャー移籍などの経歴はないが、プロ野球選手会未加入となっている。
大阪桐蔭高時代には、藤浪晋太郎(現:メッツ)らとともに甲子園春夏連覇を経験。立教大では3年時に大学日本代表に選出されるなど大きく成長し、2016年ドラフト8位でオリックス・バファローズに入団した。
ルーキーイヤーから一軍デビューすると、翌2018年には自己最多の47試合に登板し、5勝8ホールド、防御率2.54の好成績をマーク。
その後もリリーフで一定の活躍を見せていたが、2022年に右肘の側副靭帯再建(通称:トミー・ジョン手術)手術を敢行。その影響で一軍登板を果たせず、同年オフに戦力外通告を受けた。
2023年には育成選手として千葉ロッテマリーンズに加入すると、同年7月に支配下登録に移行。シーズン終盤には一軍へ定着し、17試合登板で8ホールドポイント(2勝6ホールド)、防御率1.08と安定した数字を残した。
2024年は勝ちパターンの一角に食い込み、フルシーズンの活躍を見せたい。
平野佳寿(オリックス・バファローズ)
・投打:右投右打
・身長/体重:186cm/88kg
・生年月日:1984年3月8日
・経歴:鳥羽高 - 京都産業大
・ドラフト:2005年大学生・社会人ドラフト希望枠
海外FA権を行使し、2018年から3シーズンに渡りメジャーリーグでプレーした平野佳寿。NPB復帰後も、守護神として貫禄の投球を見せている。
2005年大学生・社会人ドラフト希望枠でオリックス・バファローズに入団。先発投手を務めたルーキーイヤーは、7勝11敗と負け越したものの、リーグ2位の10完投、防御率3.81を記録するなど存在感を示した。
2010年以降はリリーフに回り、翌2011年には72試合登板で49ホールドポイント(6勝43ホールド)、防御率1.94の好成績を残し、最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。2014年には最多セーブ(40個)に輝いた。
2018年からは海を渡ると、同年は75試合登板、4勝3敗32ホールド、防御率2.44とメジャーでもブルペン陣の一角として活躍。
オリックス復帰後は守護神に君臨し、2023年には日米通算250セーブを達成した。2024年で40歳を迎えるが、第一線で輝きを放ち続けている。
青木宣親(東京ヤクルトスワローズ)
・投打:右投左打
・身長/体重:175cm/80kg
・生年月日:1982年1月5日
・経歴:日向高 - 早稲田大
・ドラフト:2003年ドラフト4巡目
ポスティングシステムを行使して海を渡り、6年間メジャーリーグの一線でプレーした青木宣親。2018年にNPBへ復帰し、現在は球界最年長野手となっている。
2003年ドラフト4巡目でヤクルトスワローズに入団すると、プロ2年目の2005年に大ブレイク。同年は打率.344、202安打、3本塁打、28打点、29盗塁の好成績を残し、首位打者、最多安打に加えて新人王に輝いた。
2010年には打率.358、209安打、14本塁打、63打点、19盗塁と圧巻の成績をマーク。首位打者3回、最多安打2回など多くの実績を引っ提げ、2012年からメジャーへ挑戦した。
メジャー初年度には151試合出場、打率.288、10本塁打、50打点、30盗塁の好成績を記録。その後は複数球団を渡り歩きながらも、安定した数字を残し続けた。
2018年に古巣・ヤクルトに戻り、復帰初年度から打率3割をクリア。近年はスタメン出場の機会こそ減ってきているが、打撃技術は健在だ。
2024年シーズンで42歳を迎える青木だが、昨季リーグ5位に沈んだチーム再建には、いまだ不可欠な存在となっている。
【了】