キャリアデザインセンターが運営する、女性の転職に特化した転職サイト「女の転職type」は2月26日、「睡眠」についてアンケートの結果を発表した。同調査は2024年1月20日から2月1日、働く女性941名を対象にインターネットで行われた。

  • 睡眠について

  • 仕事がある日の睡眠時間

※離職中の人は、直近の職場で回答

「女の転職type」会員に仕事のある日の睡眠時間を尋ねたところ、「6〜7時間未満」が最も多く44.5%、次いで「7〜8時間未満」21.5%、「5〜6時間未満」20.1%と続いた。

  • 仕事がある日の睡眠時間 年代別

年代別に見てみると、20代は平均6.2時間、30代は平均6.1時間、40代は平均5.9時間となり、年代が上がるにつれ睡眠時間が短くなっている傾向が見てとれた。

  • 理想の睡眠時間

※離職中の人は、働いた場合を想定して回答

仕事がある日の理想の睡眠時間を聞いたところ、「8〜9時間未満」が最も多く54.3%、次いで「7〜8時間未満」が30.8%と続いた。

  • 理想の睡眠時間 年代別

理想と現実を比較すると、理想の睡眠時間の平均は7.6時間で、現実の睡眠時間の平均6.0時間と比較すると1.6時間ものギャップがある結果となった。

また、半数近くの人が「8〜9時間未満」が理想であると回答しているにもかかわらず、実際に「8〜9時間未満」眠れている人は5.6%にとどまっている。

  • 睡眠の満足度

※70点が合格ライン※離職中の人は、直近の職場を想定して回答

仕事がある日の睡眠の満足度を100点満点で尋ねたところ、「50〜69点」が最も多く48.8%、次いで「70〜89点」が26.1%となった。

70点を合格ラインとして回答してもらいましたが、実に67.9%の人が合格ラインに達していないという結果になった。平均は58.1点だった。

  • 理想の睡眠時間を阻害するもの

※複数回答あり

理想の睡眠時間を阻害する要因について聞いたところ、「仕事」が42.2%で最も多く、次いで「家事」41.8%という結果になった。「メンタル不調」を要因として挙げた人も32.1%いた。

  • 理想の睡眠時間を阻害するもの 年代別

年代別に見てみると、20代は「仕事」が最も多く52.7%で、30代と40代では「家事」が最も多い結果(それぞれ45.4%、46.7%)となった。

年代によって大きな差がみられた項目もいくつかあった。年代が上がるにつれて少なくなったのは「SNS」で、20代が39.1%、30代が28.4%、40代が18.1%だった。

また「趣味」も20代が24.2%、30代18.8%、40代10.7%と年代が上がるにつれて減少した。

年代が上がるにつれて多くなったのは、「家事」「育児」だった。特に「育児」は20代では3.4%であるのに対し、30代では25.4%と大きく増えている。40代になると23.0%とやや減少するものの、依然として高い水準だ。

30代以降になると結婚や出産などの生活の変化を迎える人が増え、睡眠時間がとりにくくなっている様子が伺える。

  • 睡眠不足が原因で仕事を失敗したことはあるか

※複数回答あり

睡眠不足が原因で仕事上起こしてしまった失敗があるかを尋ねたところ、「失敗はない」と回答した人は18.2%にとどまり、8割以上の人が何かしらの失敗をしたことがあるという結果になった。

最も多かったのは「モチベーションの低下」で54.3%、次いで「パフォーマンスの低下」46.9%となり、仕事に対する意欲や成果に影響が出やすいことが伺える。

  • 睡眠時間を削ってもやりたいこと

※複数回答あり

睡眠時間を削ってもやりたいことを尋ねたところ、「やりたいことはない」と回答した人は24.9%にとどまり、75.1%の人がやりたいことがあるという結果になった。

やりたいことの内容は、「趣味」が42.8%で最も多く、次いで「勉強・スキルアップ」23.4%、「TV・動画」22.6%と続いた。

Q.4で理想の睡眠時間を阻害するものの要因として約4割の人が挙げていた「家事」や「仕事」はそれぞれ10.5%、3.8%と低い数値となっていることから、「家事」や「仕事」は必要に迫られてやっていることである実態が垣間見えた。

  • 睡眠時間を削ってもやりたいこと 年代別

年代別に見てみると、すべての年代において1位は「趣味」だったが、2位以下の順位は年代による差がみられた。

20代では2位が「TV・動画」(28.0%)、3位「SNS」(26.1%)であるのに対し、30代・40代では2位「勉強・スキルアップ」(30代24.8%、40代22.2%)、3位「TV・動画」(30代21.5%、40代19.3%)となっている。

その他のコメントとしては「愛犬と過ごす」「ぼーっとする」「投資」などがあった。

※調査データ(グラフ)は、小数点第2位以下は四捨五入しているため、合計しても100にならない場合がある。