日本気象協会は2月21日、「2024年 春の花粉飛散予測(第4報)」を発表した。それによると、スギ花粉の飛散ピークは、多くの所で3月上旬から中旬になるという。
今年は暖冬に加え、この季節外れの暖かさが影響し、スギ花粉の飛散開始は例年より早い所が多い傾向に。2月上旬には九州全県や、三重県、静岡県、山梨県などで飛散開始、2月中旬には中国・四国から関東・北陸の広い範囲と、東北の一部で飛散開始となった。
この先、2月下旬の気温は平年並みか低くなるとされており、3月の気温は平年並みか高めに推移する見通し。このため、東北などの飛散開始となっていない地点も3月上旬までに飛散開始となる見込みだという。
ピークは多くの所で3月上旬から中旬になる見込み
スギ・ヒノキ花粉のピーク時期については、すでに九州や東海、関東の一部では、スギ花粉が非常に多く観測されている所があり、福岡や高松ではまもなくスギ花粉の飛散がピークに。広島・大阪・名古屋・金沢・東京・仙台は3月上旬にピークを迎えると予測。ピークの期間はおよそ10日〜1か月近く続く見込み。
また、ヒノキ花粉のピークは3月下旬から4月上旬の所が多く、仙台はヒノキ花粉の飛散量は少なく、はっきりしたピークは現れないと予測。
なお、北海道のシラカバ花粉の飛散開始は例年並みか早く、4月下旬に飛散開始となる見込みとなっている。