【鎌倉 グルメレポ】食堂ぺいす<前編> - 優しくておいしい「縄文定…

「子どものぺいす」「地球のぺいす」を大切にする古民家食堂

画像出典:湘南人

JR鎌倉駅東口から徒歩約12分、大町エリアに「食堂ぺいす」という古民家食堂があります。ランチはもちろん、カフェ利用もできる食堂ぺいす。

営業日がランダムなのでInstagramの投稿トップかFacebookの予定を確認してからいかれるのがおすすめ!(食事は予約が吉。)「満員御礼」「混んでいます」など予約状況や、お話会などのイベント情報も書かれています。いかれる前にはチェックしてみてくださいね。

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「循環」を大切にされている食堂ぺいすでは、不用品のリサイクル活動「くるくる」がお店前のベンチで開催されています。ボックス内の品はどなたでも持ち帰りOK、その代わり不要になった自宅の不用品を寄付し、捨てるはずのモノを必要な人の価値あるものとして蘇らせることができる、素敵な取り組みです。

日本人1人あたり年間でどのくらいの服を買っているかや、一枚のTシャツを作るのに必要なお水や農薬の使用量など、ギョっとしてしまうような豆知識も得られます。一つの品物ができるまでの工程に思いを馳せたり、本当に長く大切に使い続けたいか。そんなことを、お買い物前に冷静に考えるきっかけになるはず。

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店内に入ると、入口付近に物販コーナーがあります。身体に優しい調味料など、自然食品店などでお目にかかれる商品ラインアップです(量り売りもあり)。小麦・水・塩のみで作られた自家製パンの販売も(シンプルでとても美味しい!)。

普段の食生活のベースを整えてくれるような品々が厳選されているので、注目してみてくださいね。

まるで田舎のおばあちゃん家。ホッとする空間

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お席は、田舎の祖父母の家に遊びにきたかのような風情ある畳部屋にあります。赤ちゃんからご年配の方までどなたでもリラックスできること間違いなし。

おもちゃや絵本、ちゃぶ台のお席があるのでお子さん連れの方におすすめ!居心地抜群です。筆者が気に入っているのは、現代的でカラフルなプラスチックのおもちゃではなく、天然素材で作られた年季の入ったそれらで子どもが遊べる点。家具やオーナメントも、年月を経た美しさや手作りの温もりが感じられます。

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晴れた日、特にお昼時は窓際席の日当たりが最高。ポカポカです。

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窓からはお庭の植物を愛でることができ、この日は梅の花が咲いていました。季節によって紫陽花や柚子なども観賞できるようです。

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食堂ぺいすには、本がたくさん。鎌倉に関するもの・食・健康・地球・哲学・小説など分野はさまざまですが、どれもニッチなラインアップ。自宅でゆっくり読みたい本が見つかれば、貸出しもOK。ご希望の方は店主さんに尋ねてみてください。

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食堂ぺいすでは「甲冑」が店内の至るところで見られます。オーナー夫婦の次男ゆにくんが好きな甲冑や武士をテーマに描かれた作品が並んでいます。彼の手製ノートやハガキはレジ横で販売されています。

因みに筆者が訪れた日にはお店にゆにくんがいて、筆者の娘(3歳)とよく遊んでくれました。お店の看板息子、ゆにくんを見かけられたら甲冑のことやお店のこと、聞いてみてくださいね。

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ここまで主だった店内の様子をお伝えしましたが、お店の構造はお席にある「ぺいす 地図」をぜひ参考にしてみてください。素敵な手描きの間取り図で、810Art舎の羽鳥宏美さんという女性により、丁寧に描かれています。

ちなみに、後述する「土間」は特にお子さん必見。食堂ぺいすが初めての方は、こちらの地図を手に探検してみると楽しいですよ!

食堂ぺいすといえば「縄文定食」

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お食事を待つ間、温かいびわ茶で一息つきます。お茶はその時期などにより内容が変わるようです。ランチは看板メニューの「縄文定食(税込み1,320円)」一択。カフェ利用の方向けのメニューとして、スイーツセットもあります。食堂ぺいすでは動物性食材を使わないポリシー(ビーガン仕様)のため、乳・卵などのアレルギーをお持ちの方も安心して食べられます。

「オーガニック&ベクレル(放射性物質)フリーを未来のために、あたりまえに」というコンセプトで身体にも地球にも優しいものを、というご夫婦の思いが感じられます。

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子連れで訪れた筆者は、娘用にキッズメニュー「やんちゃ定食ハーフ(税込550円)」を注文。「PACE」のレインボーフラッグが可愛い!

やんちゃ定食ハーフはおむすび1つ、ソイミート唐揚、お汁にプチデザートが付いてきます(通常のやんちゃ定食はおむすび2つ)。特にソイミートのから揚げが気に入ったようで真っ先に平らげていました。

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こちらが「縄文定食」。メインはソイミートのベジバーグ。小鉢数種に酵素玄米ごはん、ふろふき大根に夏みかんの寒天ゼリー!美味しそう。内容は季節により変わり、その時期の旬のものを意識したメニューになります。

器にも注目してみてください。思わずくすっとなる可愛らしいものもあり、目にも楽しい縄文定食です。

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こちらは小松菜のナムル。ごま油の風味が香ばしくお豆の食感も楽しめます。優しい味にホッ。

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普段なかなか食べないゆり根が入った副菜。蒸したキャベツや油揚げ入りで、春菊のソースがかかっています。

ホクホク食感のゆり根、甘いキャベツと旨味が染みた油揚げ。春菊ソースはクセが無くて、蒸し野菜と絡めて更に美味しくいただきました。素材が持っている本来の味が楽しめます!

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メインのベジバーグは、もちもちした食感で甘いタレが絡んでいます。お子さまも大好きな味。因みにごはん・おかず多め(税込1,518円)での注文も可。食べ盛りさんや男性におすすめです(追加料金でご飯おかわりも可)。

食堂ぺいすでは、事前予約の場合アレルギーや禁忌食の対応もしてくれるのも嬉しいポイント。どんな方でも安心して食べられる縄文定食。素敵なご夫婦が、丁寧に心を込めてつくられたご飯、ぜひ一度食べてみてほしいです。

後編では、食堂ぺいすの見どころの1つ「土間」の紹介や、ビーガンスイーツをメインに紹介します。

後編はこちら

店舗紹介

【食堂ぺいす】■住所:〒248-0007 神奈川県鎌倉市大町2丁目9-39■電話番号:0467-91-2938■営業時間:12:00~16:00※駐車場:無し