『映画 マイホームヒーロー』(3月8日公開)のマイホームヒーローDAY 〜ドラマと映画イッキ観イベント~が26日に都内で行われ、佐々木蔵之介、齋藤飛鳥、高橋恭平(なにわ男子)、青山貴洋監督が登場した。
同作は原作:山川直輝氏、漫画:朝基まさし氏による同名コミックの実写化作。ドラマ版は2023年10月よりMBS/TBSドラマイズム枠で放送された。どこにでもいる普通の父親・哲雄(佐々木蔵之介)が娘に危害を加えようとした彼氏を殺してしまう衝撃の幕開けから、殺した彼氏が所属する半グレ犯罪組織に狙われながらも家族を守るための命がけの騙し合いが繰り広げられ話題に。映画版ではドラマ最終回から7年後を描く。
■『映画 マイホームヒーロー』主人公の娘・零花を演じた齋藤飛鳥
会場に登場した齋藤は、客席とのあまりの近さに「本当に近い。あんまりしゃべりたくなくなってきましたね」と苦笑。演じた零花との共通点を聞かれると「私はまったく人の感情も何もわからないタイプなので。1から10まで何も考えずに生きているタイプです」と謙遜し、佐々木は「言ってんで、センターが」とツッコむ。「こんな人かっこいいな、零花ちゃん憧れるなと思いながら演じていました」と振り返った。
予告にも収められている涙を流すシーンについては「本当に何も考えてないので……台本を読んだ『時点で涙を流す』と書いてあったと思うんですけど、その時点では深く考えられない。お芝居のこともあんまりわからないので、その場で監督からご指示があってとか、その場の空気を見てみたいなことが多い。あまり泣くことを覚悟してなかったというか」と明かす。「いざ当日になったらやっぱりすごく大事なシーンだったので、プレッシャーを感じました。元々アイドルをやっていて、たくさんお芝居をやってたわけでもないですし、きっと現場にいらっしゃった皆さん、『こいつやれんのか』みたいな気持ちがあったと思うので心配はありながら、お芝居の技術的なことはわからないので、思うままにやるしかないなとやらせていただきました」と撮影について語った。
一方で、青山監督は「飛鳥ちゃんは謙遜されるタイプなので僕から言うと、自分自身(監督)も撮ってて泣いちゃった。それくらい、本人が思っているよりも人に伝わっていると思います」と補足。「(齋藤は)ずっと涙が止まらなくて、泣きすぎてるように見えないようにわざわざ涙を消したりもしんたです。そういう調整をするほど、入り込み方がすごかったなと思う」と太鼓判を押す。
さらに「零花が車の中でお母さんに電話しているシーンがあって。今回初めてお仕事をするので、未知数な部分もあり、ドラマの零花ちゃんから7年後はどうなっているんだろうと僕自身もいろんな不安はあったんですけど、その車の中のシーンを見た時に『これ、大丈夫だな』というくらい気持ちの転換にもなった」と明かす。「撮っているカメラマンがレールで移動していたんですが、(齋藤の)芝居に引き込まれすぎて、レールから落ちてしまった」とエピソードも披露し、会場も驚いていた。