3月21日にアメリカ・サンフランシスコで開催予定のGDC 2024において、MicrosoftはWindowsに搭載予定とみられる超解像技術について発表を行うと明らかにされている。この機能の名称についてMicrosoftが言及したのは初めてのことで、「DirectSR」と呼称されているようだ。
超解像技術とは映像出力の解像度よりも低い精度でゲーム等をレンダリングし、引き伸ばして画面表示を行うことで性能向上を図る先進技術。通常ゲーム側に統合されているもので、ドライバ側で動作させようとする「AMD HYPR-RX」ですら少数派。GPUベンダーごとに性能や品質、対応デバイスが異なっており、ゲーム開発者側での対応はやや煩雑になっていた。もしWindowsの描画APIであるDirectXに統合し、OS側で丸ごとサポートできるようになれば、互換性の差を吸収してユーザー体験を向上させられるかもしれない。
講演の式次第の中で、仮称かもしれない機能名称が明らかになっただけで、詳細については今のところ分かっていない。ちなみに最近、Windowsの先進機能を本実装前に体験できるWindows Insider Previewプログラムの参加者が、Windowsに内蔵された超解像機能「Auto SR(Automatic Super Resolution)」を発見したことも話題になっていた。このAuto SRとDirectSRの関係についてもGDC 2024で明らかにされるかもしれない。