iPhoneで再生した音楽をワイヤレス再生する「AirPlay」は、Wi-Fi経由でロスレス伝送(音楽信号の得失を伴わない)できるため、音質的にはBluetoothより有利です。音質重視のオーディオコンポやワイヤレススピーカーに採用されており、音楽を聴くときはBluetoothに頼らずAirPlay、というiPhoneユーザも多いはずです。
そのAirPlayが、なにやら不調...再生を開始するとすぐに接続が切れてしまう、音が途切れる、再生/一時停止を繰り返す、といった症状に見舞われることがあります。原因はさまざまですが、Wi-Fiネットワークに関連していることが多いため、iPhoneのWi-Fi設定やWi-Fi機器(ルータやWi-Fiアクセスポイント)を見直せば、おそらく解決できるはずです。
まず、AirPlayの送信側/iPhoneと受信側/オーディオコンポのシステムを再起動してみましょう。一般的にWi-Fi機器は、ルータなどの機器からDHCPでアドレス(IPアドレス)を借り受け通信に用いますが、なんらかの原因でそこに問題が生じることがあります。システムを再起動すれば、借り受ける手続きがやり直され正常に動作する、という流れです。
それで問題が解決しない場合は、ルータ/Wi-Fiアクセスポイントを再起動しましょう。ルータといえどLinuxなどのOSが動作するコンピュータの一種、なんらかの原因でシステムトラブルを起こす可能性があります。ルータを再起動しIPアドレスの貸出がやり直されれば、ネットワークの不調も解決されるかもしれません。
ネットワーク周りのトラブルは、いくつもの原因が絡みあっている可能性があります。同じLANに存在するスイッチングハブなど有線LAN機器が原因かもしれませんし、Wi-Fi電波の到達距離が問題なのかもしれません。問題を切り分け、1つ1つ確認していくことが、確実な問題解決につながるはずです。