『Octane』UKスタッフによる愛車レポート。今回は1981年BMW 323i トップカブリオに乗るサンジャイが、昨年一年間の愛車「バウア」との思い出を振り返る。
【画像】ずっと屋内保管していたのに、リアのホイールアーチに穴が…(写真4点)
残念なことに、昨年は私の愛車BMW 323i「バウア」ではあまり走れなかった。今年は車検の予定だが、前回の検査証を見ると前年は1500マイル走ったのに今年は700マイルしか走っていない。それでも2014年に購入したときの走行距離は106,000マイルだったので、そこから累計20,000マイルは走っている。ガレージに何台か車を持っていると、そういったことが起こり得るのだ。
だが、良いこともあった。それはバウアの課税クラスを「ヒストリック・ビークル」に変更できたことだ。未使用分の道路税が戻ってくると期待していたのだが、DVLA(運転免許庁)が未使用分の税金は返金しないことが判明し、非常にがっかりした。40年前の車のクラス変更が遅れ、払い戻しを期待している人は要注意だ。
バウアがヒストリック・ビークルに分類されたことのさらなる利点として、ロンドンでのULEZ(超低排出ガス地域)の課税が免除されることもある。これで心配ごとがひとつ減った。
良いこともあるが残念なこともある。少し前に車の下半分あたりの塗装が浮いてきていることに気づいてしまった。2016年にベアメタルの再塗装をして以来、ずっとガレージに保管していたのに、錆が再発しているのを見て悲しい気持ちになった。塗装業者はパネルの再塗装には興味がないようで、1年間しか保証しないと言っていた。そのため、私はバウアをクラシック・リヴァイヴァル社のスティーヴ・オークレーのところへ持ち込み、専門家としての意見を聞くことにした。
スティーヴがリアの右側のホイールアーチ周辺の塗装を剥がすと、溶接が必要な穴が見つかった。さらにフロントバンパー周辺にはかなりの量の充填材があるのもわかった。修理するとなると大仕事になるので代わりのパネルを探しに行ったが、どこにも売っていなかった。なので、程度の良い中古品を探す羽目になったのだが、それすらも叶わなかった。
結局、スティーヴは喜んで作業を引き受けてくれたのだが、パネルを元の状態に戻すのには何時間もかかり、コストは必然的に高くなってしまった。とは言え、完成してみるとそれはもう素晴らしい出来栄えだった。ついでにリップスポイラーを以前のマットなグリットガード仕上げではなく、グロスブラックに塗り替えてもらった。
さらに、オランダのオールドタイマー・シーツ社から、ようやくレカロシートを購入した。うまく装着することはできたが、将来的には修理が必要になる箇所も出てくるだろう。新しい輸入規制は厄介で、売り手の価格に20%も上乗せされ、さらに通関手数料と関税も支払わなければならなかった。それだけではない。手違いで2回も請求されたのだ。シート1脚につき1回の請求になっていたのだ!
より差し迫ったプランとして、2016年の修繕で部分的にしか補修しなかったフロア部分を見直すことも「やることリスト」に含まれている。最近気になっていたスカットルの揺れは、このフロアのせいのような気がしている… いやはや、踏んだり蹴ったりだ。
文:Sanjay Seetanah