フジテレビの宮司愛海アナウンサーが17日、オーディオストリーミングサービス・Spotifyで、ポッドキャスト番組『宮司愛海のすみません、今まで黙ってたんですけど…』を配信。“自己肯定感”について持論を語った。

自己肯定感を高めることは「必ずしも正解じゃない」

宮司愛海アナウンサー

この日の配信では、“自己肯定感”の悩みを紹介。リスナーから、「他人と比較したり、周囲からどう見られているかを気にしてしまい、自己肯定感が低いことに悩んでいる。一方で、“こんな自分でも何かやってみたい”という野心もある」というお悩みが寄せられると、宮司アナは、「私も一緒。私は何でもできるんだ! っていう謎の自信もあるし、どうせ自分は……っていう気持ちもある。アンビバレントな感情が同居してるのはまったく一緒」だと共感。続けて、「自己肯定感の低さに対する回答は、私も持ち合わせてない」と前置きしつつ、自己肯定感を高めることを重視する風潮について、「必ずしもそれが正解じゃないから。みんながそれを目指さなくてもいいんじゃないか」と正直な気持ちを明かした。

また、「自信は持っていたほうがいい。何かに挑戦するときに、その自信がなかったら、思い切って一歩を踏み出せない」とアドバイスした宮司アナ。「自信はあくまでも自分を励ますベクトルで持ったほうがいい。誰かと比べて、“私のほうが勝ってるのに……”って考えると、苦しくなるのは自分だと思うから」と補足しつつ、「まあでも、比べちゃいますよね~」と苦笑い。SNSを例に挙げ、「自分より優れた人がこんなにいっぱいいるって思いがち」「昔と比べて、すごく比較対象が増えてしまった」と話し、「知らず知らずのうちに、常に誰かと比べられちゃう時代だと思うんですよ。その線引きを自分の中でしなきゃいけない。比べて苦しいなって思ったら、そういうのを断つのも一つ」だと自身の考えを語った。

宮司アナは、マイナス思考に陥らないために、「他人と自分は違う」ことを意識しているそうで、「自分の物差しでは、“あの人はやりたいようにやって上手くいってる”と思うかもしれないけど、違う人から見たらそうじゃないかもしれない」「あくまで自分の物差しで見ているということを忘れないようにする。どんなに表面上は上手くいってるように見える人でも、抱えている孤独とかはあるものだと思うから」と説明。最後は改めて、「そういうところを考えれば、マイナスに考え続けることは止められるんじゃないかな。やっぱり、他人と自分を切り離して生きていくことしか、自己肯定感を高める方法はないのかなって思いますけどね」と、他人と比べないことが大事だと伝えて話題を締めくくっていた。

【編集部MEMO】
2023年11月にスタートした『宮司愛海のすみません、今まで黙ってたんですけど…』は、フジテレビアナウンサー・宮司愛海がパーソナリティを務めるSpotifyオリジナルポッドキャスト番組(毎週土曜9時配信)。宮司アナは番組開始前、「入社9年目、会社員として働く毎日で感じたこと、思ったことを話します。アナウンサーとしての私、32歳の等身大の私。背伸びせずありのままの気持ちを言葉で表現したいと思っています。基本的には“ひとりごと”のつもりですが、時々素敵なゲストの方をお迎えしていくつもりです」とコメントを寄せ、「リスナーの皆さまからのメッセージや叱咤(しった)激励も織り交ぜながら、素敵な番組を作っていきたいと思っています!」と意気込んでいた。