KDDIは2月26日より、同社のメタバース・Web3サービス「αU」とGoogleの生成AIモデル「Gemini Proモデル」の連携により、生成AIを活用したサービス提供を目指す取り組みを開始する。

  • 連携サービスのイメージ

    連携サービスのイメージ

「αU」(アルファユー)は、2023年3月にサービスを開始したKDDIのメタバース。au回線契約の有無にかかわらず利用可能で、メタバース空間の「αU metaverse」、音楽ライブなどを開催する「αU live」、NFTで作品の購入ができる「αU wallet」、実店舗と連携できるバーチャル店舗を開ける「αU place」などのサービスが「αU」上で展開される。

一方の「Gemini Pro」は、GoogleのAIモデル。もともとは対話AIサービス「Bard」から利用できるAIモデルが「Gemini Pro」という関係で、この2月に「Bard」自体の名称も「Gemini」に変更したばかりだ。

「αU」と「Gemini Pro」の連携により想定される具体的な活用事例としては、以下のようなものが挙げられている。

  • ショッピング:実店舗に足を運ばなくても着用イメージを確認できる試着イメージの生成、AIチャットサービスによる商品提案などの接客対応
  • 音楽ライブ配信:ライブ空間を森/海/都市などにリアルタイムで視聴者からの入力などにあわせて変更、デジタル空間ならではの演出の短時間での生成、視聴者一人ひとりにあわせたカスタマイズ
  • メタバース:クラウドレンディングによるクリエイティブ制作、素材データをもとにしたメタバース用クリエイティブの自動生成
  • 生成AIマスコット:生成AIマスコット「Ubicot」と連携した会話エンジンによる会話

KDDIでは、「Gemini Pro」などの生成AIとKDDIの技術を組み合わせた機能を、「αU on cloud」の名称で提供し、2024年春ごろに申し込み受付を開始する予定だ。