EXIT、マヂカルラブリー、かが屋、田崎さくらが出演するフジテレビのコント番組『マイクロコントラボ』。20日に放送された第3弾の完全版が、同局の動画配信サービス・FODで配信されている。
それぞれのメンバーに、「こんなコントをしてもらいたい!」「あの人のこんな姿を見たい!」をテーマにコントを企画するという実験的な試みで、ムチャなリクエストから生まれる展開がこの番組の特徴。その中でも今回は、EXIT・兼近大樹が事情によりコント収録を欠席するという緊急事態が発生し――。
兼近の欠席で、マヂカルラブリー・村上が急きょ代役を務めることになったコントが「新人音声 加賀」。テレビ番組の収録で、新人音声スタッフ(かが屋・加賀翔)が、ベテランタレント(村上)を相手に奮闘するという設定だが、スリムな兼近から大柄な村上に代わってしまったことで、ほぼアドリブで台本と全く違う内容になってしまった。
加賀がとにかく一生懸命なためか、ディレクター(かが屋・賀屋壮也)とカメラマン(EXIT・りんたろー。)は、彼がミスをしても全く怒ろうとしない優しい世界。そんな空間だけに、村上は加賀のせいでどんなひどい目に遭っても、決してキレることはない。もちろんイラつきは止まらないが、「頑張ろう。俺も悪いし」と自分を責めだすほどだ。
コントは3本セットの構成であるため、1本目の初対面からの加賀の“成長”ぶりや、村上との関係性の変化も一気見で楽しめるようになっている。
スタジオ内の“たまり”で、メンバーたちがコントを振り返るトークコーナーでは、村上が「エチュード(即興劇)だと思って見てください」と予告しているが、完成したコントを見たりんたろー。は「エチュードとは思えない」と驚く。ただ、本番では加賀が天然を出してしまい、自分で笑いを我慢する姿も。
また、加賀が「僕と村上さんのサイズ差のおかげでできたこともあった」と言うように、演者の緊急交代というピンチを見事にチャンスに変えたシーンも登場。“実験的コント番組”が、百戦錬磨のコント師たちの確かな技術によって成立していることが改めて実感でき、加賀はスタジオ収録後のコメントで、「最初から最後まで、みんなが思いついたこととにかく詰め込むみたいな好き勝手コント。これまでの実験コントがウソみたいにストレートコントなのが一周回って必見です」と手応えを語っている。
「完全版」のコントラインナップと、出演者のおすすめコメントは、以下の通り。
■「不在デスゲーム」
謎のデスゲーム会場に集められた6人…。生死をかけたゲームで生き残るのは!?
りんたろー。「3本でしっかり展開していてユニットコントの強みでもある多彩なキャラクターを見事に全員生かし切っていて、それでいてニッチになりすぎず、絶妙なバランスをキープしている。“ベタ至上主義”のりんたろーでも楽しめる3本となっております。このデスゲームがどんな着地をするのか、FODでお楽しみください」
兼近大樹「主役不在のデスゲームは、念願というか夢のようなコントなので見ていただきたい。8年前くらいにメモに残していて、どこでもやる事のなかったコントが、時を越えて世に放たれた」
■「りんたろー。の子どもが手に負えない」
新米パパ・りんたろー。へのメモリアルコント。ヤンチャな息子が収録現場で大暴れ!?
村上「コントの筋とは全然関係ないのだけど、気功で腹の中をぐるぐるされているであろう加賀の顔芸が面白すぎて、カメラが回ってるのに本当に笑いが止まらなくなってしまった。今すぐにでも何回も見返したいくらい面白かったです」
■「ノダピン」
謎の生物“ノダピン”が仲間と出会ったり恋愛をしながら生きていく、成長の記録。
田崎さくら「珍しく癒やし系コントになっているかと思います。意外にも私が担当した『メス』を皆さんがたくさん褒めてくださって…。思い切った格好だったこともあり、すごくすごくうれしかったです!(笑) ただ登場シーンが地上波では放送されないので、ぜひFODでチェックしていただけたらうれしいです」
■「人面フィッシュ」
小さいころから通っていた遊園地で憧れのバイトを始めるも、お客さんと噛み合わず大苦戦。次々と刺客が…
野田クリスタル「台本を捨てて、現場でほぼ全てが作られたコントで全員がその役になりきった結果自然とできた流れに身を任せたジャズのようなコントで、撮り終えた時の達成感が気持ちよかったです」
賀屋壮也「まっさらのところから収録をスタートしてその場で皆の力を合わせて作り上げた力作です。ぜひ楽しんでください!」
■「BARリンコ」
とあるバーの店主・リンコは女性に会うと態度が豹変。しかし最後に見せた本性とは…
■「オールアウト<変な〇〇>ホスト編」
「ホストクラブ」のシチュエーションでメンバーそれぞれ自ら考えた“変な”キャラクターを実演。『キングオブコント2021』王者・空気階段もゲスト出演している。