就職や転職のとき、エントリーシートや面接で性格について尋ねられることがよくあります。
そこで本記事では明るさ、協調性、行動力、慎重さ、面倒見の良さなどの長所を表す言葉を、意味とともに紹介。性格を表す四字熟語や短所、就職活動・転職活動の場で性格を聞かれた際の上手な伝え方のコツもまとめました。
【性格を表す言葉】明るさ・ポジティブさを表すには
明るさやポジティブさを表す言葉をご紹介します。明るさやポジティブさは職場の士気や連帯感を高め、結果的に生産性の向上にもつながると言えるでしょう。そのため、ビジネスでも高く評価される性格です。
また困難な状況でも明るさを保てることを伝えれば、揺るぎない精神力のアピールにもなるはずです。
前向き
「前向き」は、積極的、楽観的、建設的な考え方をする性格を表すのに用いられる言葉です。
楽観的
「楽観的」は物事がうまくいくと信じる明るい性格を表します。
朗らか
「朗らか」は明るく何事にもこだわりのない性格を表せる言葉です。
気さく
「気さく」はさっぱりとしていてこだわりがなく、親しみやすい性格を表す言葉です。
快活
「快活」は生き生きとした明るい、元気な性格を表します。
おおらか
「おおらか」は心が広くゆったりとしていることを表現する言葉です。
【性格を表す言葉】協調性・優しさを表すには
協調性や優しさを表す言葉をご紹介します。協調性や優しさのある人物は、組織を円滑に機能させる潤滑油として重要です。
皆の意見を調整し、周りのストレスを防いだり和らげてくれたりするような人がいれば、コミュニケーションが促進され、目標達成へ向けて組織が一丸となれるでしょう。
協調性がある
「協調性」は立場を異にしていても互いに協力し合う性格を表します。
思いやりがある
「思いやりがある」は他の人に心を配る性格を表します。
気遣いができる
「気遣いができる」は相手に対して気を遣う、配慮ができることを表す言葉です。
人付き合いが得意
「人付き合いが得意」は人当たりがよい、人と交際しやすい性格を表現します。
【性格を表す言葉】主体性・行動力を表すには
主体性や行動力を持つ性格を表す言葉をご紹介します。主体性のある人は積極的に新しいプロジェクトや仕事にチャレンジし、事業に新たな可能性をもたらします。また行動力は新たな計画を実行するには必須の資質です。
これらはビジネスシーンに良い変化を生み出す力となるため、ぜひアピールしておくべき性格でしょう。
主体的
誰に言われるでもなく、自分の考えや判断で行動できることを表します。
行動力がある
ある目的に向けて、積極的に行動できることを意味します。
積極的
「積極的」は自発的、意欲的に物事に取り組む性格を表せる言葉です。
自発的
「自発的」は自ら進んで行動する性格を表現できる言葉です。
チャレンジ精神がある
新しいことや、困難なことに挑戦する意欲や勇気を表す言葉です。
【性格を表す言葉】真面目さ・誠実さを表すには
真面目さと誠実さを表す言葉をご紹介します。職場での真面目さと誠実さは、大きな価値を持つ資質です。真面目で誠実な人は与えられた仕事に真剣に取り組み、納期を守り、品質を確保します。
何事にも真摯に取り組むために周囲からの信頼を得やすく、「仕事を任せたい」と思われる人材です。
真面目
真剣でいい加減さがなく、真心があることを意味します。
誠実
「誠実」は、真心を持って相手や物事に対応できる性格を表す言葉です。
責任感がある
「責任感がある」は仕事や義務について最後までやり遂げる性格や、自分のしたことの責任を果たそうとする気持ちが強いことを表す言葉です。
努力家
「努力家」は目標に向かってたゆまず取り組む人、怠けずに頑張る人を表す言葉です。
信頼できる
「信頼できる」は、周囲から信じて頼りにされることを表します。
集中力がある
「集中力がある」とは、他のことに気が散ることなく、一つの物事に力を注ぐことができる性格を表す言葉です。
【性格を表す言葉】粘り強さ・心の強さを表すには
粘り強さや心の強さを表す言葉をご紹介します。仕事においては時に困難な状況が発生し、失敗することも珍しくありません。
しかし、粘り強さや心の強さがあれば、困難や失敗を乗り越えて前進できます。粘り強さや心の強さは多くのビジネスで必要な、高く評価される資質です。
粘り強い
物事に対し、最後までやり遂げようとする力があることを表します。
根気強い
物事に対し、飽きずに長くやり続ける力があることを表します。
根性がある
「根性がある」は、物事をやり通す粘り強い意志や、たくましい精神を表す言葉です。
負けず嫌い
「負けず嫌い」は人や困難に負けることを嫌う性格を表します。
タフ
「タフ」は少しぐらいのことではへこたれない、不屈の精神力を表現する言葉です。
打たれ強い
批判や逆境にも負けない強さを表す言葉です。
【性格を表す言葉】知的さ・聡明さを表すには
知的さや聡明さを表す言葉をご紹介します。どんな職種でも、物事を正しく理解し、必要に応じてわかりやすく説明できることがよく求められます。また現代のビジネス環境は複雑で多様化しており、常に学び続けることが大切です。
そのため面接などの自己紹介では、知的さ・聡明さもぜひアピールしておきたい資質と言えるでしょう。
論理的
「論理的」は、筋道を立てて判断や説明ができる資質のことです。
考察力がある
物事について、よく調べて考えを巡らせ、道理に沿って明らかにする力があることを指します。
機転がきく
「機転がきく」は状況に応じた判断や行動ができることを表す言葉です。
好奇心旺盛
さまざまなことに興味を持つ心を表します。現状に満足せず、物事を深く考察したり、学び続けたりすることを好むといった文脈で使えば、知的さにつながります。
【性格を表す言葉】冷静さ・計画性を表すには
冷静さや計画性を表す言葉をご紹介します。冷静な人はプレッシャーやストレスの中でも最適な意思決定を行えます。計画性は効率的なスケジューリングを通して、仕事の生産性を向上させるのに欠かせません。
どちらも管理職や研究職、事務職などさまざまな職種で必要とされる資質であり、もちろん面接でのアピールポイントの一つとなるでしょう。
冷静
その場の感情に影響されず、落ち着いた言動ができることを表します。
計画性がある
ある目的に向けて、あらかじめやり方、順序を考える力があることを表します。
落ち着きがある
「落ち着きがある」とは物事に動じず、冷静に、安定して対応できる性格を表します。
理性的
「理性的」は感情に左右されずに、冷静に物事を判断する性格を表す言葉です。
先見性がある
「先見性がある」は将来の状況を予測し、適切な行動をとる資質を表す言葉です。
【性格を表す言葉】慎重さ・思慮深さを表すには
慎重さを表す言葉をご紹介します。慎重に思いをめぐらす人は、独自の視点から問題を深く考察できる特徴があります。そのため特に研究や開発の分野で重要になる資質です。
また、思慮深く周りの立場を考えて協力的な態度で接する人は、組織のバランスを取るためにも必要な人材でしょう。
慎重
「慎重」は注意深く、あらかじめ準備を怠らない性格を表す言葉です。
几帳面
細部に至るまで、物事を正確に、きちんと行うことを表します。
想定力が高い
あらゆる状況を仮定する力があることを表します。リスクを事前に察知して防止したり、被害を最小限に抑えたりすることにつながります。
思慮深い
物事に対して注意深く考えてから判断することを表します。
【性格を表す言葉】創造性・柔軟性を表すには
創造性や柔軟性を表す言葉をご紹介します。創造性や柔軟性は、想定外の事態や新しい状況において解決策を導くために大切です。
既存の業務の改善や新商品の開発、デザインの分野などでも力を発揮できるでしょう。
発想力豊か
新しいアイデアを生み出す資質を指します。
独創的
「独創的」は、他とは異なる新しいアイデアや視点を持っていることを表します。
柔軟性がある
「柔軟性がある」とは、異なる意見を受け入れたり、変化に適応してその場にあった対応をしたりすることを表す言葉です。
【性格を表す言葉】統率力・面倒見の良さを表すには
統率力と面倒見の良さを表す言葉をご紹介します。統率力と面倒見の良さを備えたリーダーシップのある人物は、効率のよい組織運用には不可欠です。
優れたリーダーは職場を活気ある場所とし、生産性を向上させ、チームの団結力を強化してくれます。組織全体を円滑に機能させる統率力と面倒見の良さは、採用活動でも重視されるでしょう。
統率力がある
「統率力がある」は、チームやグループをまとめ、率いる資質を表します。
リーダーシップがある
「リーダーシップがある」とは、指導者として組織をまとめあげ、率いる資質です。
面倒見がよい
「面倒見がよい」とは、他者のために尽力し、サポートをする性格を指します。
世話好き
「世話好き」は、他人のために尽力することが好きな性格を表します。
【性格を表す言葉】感情の豊かさを表すには
感情の豊かさを表す言葉をご紹介します。感情の豊かさは共感を生み、信頼関係の構築に役立つ資質です。
感情豊かな人は、例えば同僚が失敗したときに、相手の心情をくみ取り励まし支えられます。物事に対して、熱い気持ちで取り組むことも得意でしょう。またデザインやコピーライティングなど、人との共感が必要な分野でも重要な資質です。
情熱的
「情熱的」は、物事に対して強い思いや意欲を持つ性格を表す言葉です。
感受性豊か
「感受性豊か」は、他人の感情や状況に敏感に反応する、共感しやすい性格を指します。
人間味がある
「人間味がある」とは、あふれる情緒や人情味、温かい心を持っていることを表す言葉です。
【性格を表す言葉】外向性を表すには
外向性のある性格を表す言葉を見ていきましょう。外向性は、自分以外の人や物事に興味や好奇心を抱き、積極的に行動する性格を表します。
外向性のある人はコミュニケーション能力が豊かで、職場を活気づけます。また取引先との信頼関係を構築しやすいため、特に営業職などの職種で重視される資質です。
外交的
他人との交わりに積極的で、興味が向きやすい性格を表します。
社交性がある
「社交性がある」とは、他人と円滑にコミュニケーションをとり、人間関係を構築しやすい性格を指します。
コミュニケーション能力が高い
「コミュニケーション能力が高い」とは、相手に自分の考えを伝え、逆に相手の考えを理解できる資質のことです。
【性格を表す言葉】四字熟語で表すには
性格を表す四字熟語をご紹介します。四字熟語は短い言葉の中に深い意味が込められており、長々と説明するよりも簡潔に自分の性格が表せます。
ただし使い方を間違えると逆効果になりかねません。意味を正確に把握して、好印象を与えられるようにしておきましょう。
堅忍質直(けんにんしっちょく)
「堅忍質直」は辛抱強くまっすぐな気性を表す四字熟語です。
明朗闊達(めいろうかったつ)
「明朗闊達」は明るく朗らかで心が広いことを表す四字熟語です。
温厚篤実(おんこうとくじつ)
「温厚篤実」とは、思いやりがあり、真面目で誠実な性格のことです。
謹厳実直(きんげんじっちょく)
「謹厳実直」は身を慎み真面目であり、正直なことを表す四字熟語です。
冷静沈着(れいせいちんちゃく)
「冷静沈着」とは、感情に左右されず、落ち着いて判断できる性格のことです。
【性格を表す言葉】欠点・短所を表すもの
ここでは、性格の欠点や短所を表す言葉をご紹介します。エントリーシートや面接などでは長所だけでなく短所も尋ねられる場合があるので、目を通しておきましょう。
なお実際に就職活動や転職活動で質問された際は、客観的に自分の欠点・短所を述べつつ、それをどう改善したかや、前向きな聞こえ方になるようにアピールすることが大切です。
頑固
「頑固」は自分の考えを変えない、柔軟性に欠ける性格を表します。
良く言うと「芯が強い」「諦めない」「粘り強い」などになります。
意地っ張り
「意地っ張り」は強情で思ったことを押し通す性格を表す言葉です。
こちらも良く言うと「芯が強い」「諦めない」「粘り強い」などになります。
弱気
「弱気」は気が弱く、なかなか行動に出られない、反発できない性格を表します。
良く言うと「協調性がある」などになります。
飽き性
「飽き性」は物事に飽きやすい性格を表す言葉です。
良く言うと「好奇心旺盛」などになります。
わがまま
「わがまま」は自分の思った通りに振る舞おうとする、自分勝手な性格を表す言葉です。
良く言うと「自分の意見がある」などになります。
就職活動で性格や長所・短所を伝える際のコツ
特に就職活動・転職活動の場において自己紹介で自分の性格を伝える場合、単に意味が合っているかだけでなく、どう伝えるかも重要です。下記でそのポイントを見ていきましょう。
そもそもなぜ性格や長所・短所を質問されるのか
就職活動・転職活動の場において相手があなたの性格や長所・短所を尋ねるのは、会社の社風や雰囲気、仕事内容などとマッチするかを判断したいためです。
また、自分の性格を理解しているかや、時には伝えにくい話題を相手にどう説明するかというコミュニケーション能力も見ていると言えるでしょう。
履歴書やエントリーシートであれば矛盾が無く、わかりやすく論理的な文章、面接であればそれに加えて、はっきりとしたしゃべり方や真摯な態度も重要です。
性格や長所を伝える際はエピソード、仕事へのメリットなどを交える
性格や長所を伝えるときには次の点が重要です。
- 具体的なエピソード・例を挙げる
- 他の人からの客観的な意見を取り入れる
- 仕事にどう役立つかを示す
性格を尋ねられて、単純に「私は〇〇な性格です」とだけ伝えても、あまり説得力がありません。なるべく過去の経験から具体的なエピソード・例を挙げて、わかりやすく説明しましょう。例えば、「面倒見がよい性格」であれば、部活動やアルバイトで後輩の指導をしていたエピソードも伝えると説得力が増します。
また、「他人の視点から見た自分」を伝えるのも長所を伝えるのに効果的です。客観的な意見があれば、ただの自己評価にすぎないと思われにくくなります。例えば「□□への取り組みを見たゼミの仲間から、真面目な人間だと言われます」「継続力があり、○○を□年間続けています」といった表現も、必要に応じて取り入れてみましょう。
最後に、長所となる性格を伝えるときは、それがその職場でどのように役に立つのか、相手にとってのメリットも説明します。就職や転職活動での質問は、最終的に「一緒に働ける人物か」を見極めるのが目的です。いくら長所があっても、それがその職場で役に立たないのであれば、評価されるのは難しいでしょう。
短所はカバーする方法や改善点も伝える
先ほども少し触れましたが、性格の短所を伝えるときには次の点が重要です。
- 短所をカバーする方法や意欲を盛り込む
- 実際に改善した点を伝える
- 長所とともに伝える
どんな人でも短所はあるため、短所があること自体は問題にはなりません。むしろ短所を聞かれて「短所がない」と伝えることは、自己分析ができていないと思われる可能性があります。
そうは言っても、短所がわかっていながら何も対策していないのでは、向上心がないと思われます。
短所を伝えるときはなるべくそれをカバーする方法や意欲を盛り込むべきです。例えば「優柔不断な面がある」という場合は「普段から小さな物事も自分で決断するように心掛けている」「普段から時間を決めて悩むようにしている」といった改善の意欲も伝えましょう。また、実際に短所が改善したのであれば、その点も盛り込めば説得力が増します。
なお短所の多くは長所の裏返しです。例えば「優柔不断」は、良く言えば「慎重」「多くの可能性を考慮できる」などになります。短所が長所にも聞こえるような言い方を工夫するといいでしょう。
性格を表す言葉を効果的に使おう
性格を表す言葉の知識は、就職活動・転職活動での自己紹介や面接で、自身を的確に伝えるときに役立ちます。ただし単に言葉や、その意味を知っているだけでは不十分です。
まず自己分析を行い、自分を客観的に見てどんな性格なのか、その強みをしっかりと把握し、適した言葉を当てはめていく必要があります。
そしてその性格・強みが、応募先の企業にマッチするよう、上手にアピールしましょう。