タレントで女優としても活躍する丸山礼のTBSドラマ初主演作『すっぴんヒーロー』が2月24日14時より放送される(※一部地域を除く)。本作で変身するとなぜかすっぴんになってしまうというユニークなヒーローを演じた丸山と、相手役を務めた渡邊圭祐にインタビューした。
本作で丸山が演じる主人公・広岡ひろこは、スーパーマーケットの店員でありながら、誰かのSOSを察知すると“すっぴん・めがね・スウェット”姿となり、人々を助けに行くという“すっぴんヒーロー”。渡邊は、ひろこが一目惚れする爽やかな警察官・藤崎役を演じる。
――まずはオファーが決まった時の感想から聞かせてください。
丸山:興奮は遅れてやってきましたが、私はこれまでラブストーリーをやったことがなかったので、すごく緊張しました。決まった時点で「大丈夫かな、私。これってふざけていいやつなのかな?」とも思いました。今までコントじみた作品や役柄が多かったので、今回はそこを封印しなきゃいけないんじゃないかなと心構えをしちゃいました(笑)
渡邊:そうだったんだ! と思ってしまうぐらい、丸山節がちゃんと出ていました(笑)
――渡邊さんは、警察官役でしたがいかがでしたか?
渡邊:ちゃんとした堅い職業の役はたぶん初めてだったので、撮影が楽しみでした。
――演じるにあたり何か準備されたことがあれば教えてください。
丸山:すっぴんの役ですが、私はすぐに髭が生えてくるし、毛穴などもマジでどうしようと思いました。でも、メイクしている時とすっぴんとの差が欲しいという話になったので、眉毛は1カ月ぐらい手入れをするのをやめて、ボサボサのままにしていました。また、スーパーで働いている役なので、タクシー移動をやめて電車にしました。そしたら電車の中でメイクをしている人がいたので、それを見られて良かったです。
渡邊:でも、もう撮影が終わったので、今日はタクシーで来ていましたよね!
丸山:ハハハ! 終わったら役は脱ぎ捨てますから (笑)
――渡邊さんは警察官役ということで特別に何か準備されたりしましたか?
渡邊:僕は信号を守る、みたいな感じで普段通りの生活を心がけていました。
渡邊のサポートに丸山感謝「“ナイスお兄ちゃん”みたいな感じでした」
――今回共演されてみて、お互いの印象はいかがでしたか?
丸山:渡邊さんは顔面の余白がないなと。私は“拡大コピー”って感じで、私が表示150%だとしたら、彼は表示30%という印象を最初に抱きました。また、現場に入る前に、舞台を見させていただいたりしていたので、かっこいいスラッとした人だなとも思いました。
渡邊:僕は丸山さんをテレビやYouTubeで見ていた印象から、明るい方なんだろうなと思っていましたが、実際お会いしてみると、ものすごく真面目な方でした。また、すごく不器用な方でもありました。
――丸山さんのどういった部分を不器用だと感じたのですか?
渡邊:今もけっこうすらすらと楽しそうにしゃべってらっしゃいますが、別の方向から「丸山さん、今、お願いします」と言われたりすると、めっちゃ怖い顔になるんです(笑)。実はすごく不器用というか、1個1個に全力で注ぐ人だなという印象です。
丸山:その通りで、私は2つのことを同時にできません! 確かに不器用ですね。それは最初の日に言われて、ああ、見抜かれちゃったなと思いました。渡邊さんは今回の現場ですごくかまってくださって、「今こうしたらいいですよ」とか「今こっちに来てこうしてください」とか、すごくサポートをしてくださったんです。“ナイスお兄ちゃん”みたいな感じでした。
――ひろこの妄想シーンがすごく楽しそうでした。
丸山:そこは本領を発揮させてもらいました。渡邊さんはリハーサルの時、すごく笑ってくださったんです。
渡邊:面白かったです!
丸山:ああ、よかった。本当に違う世界観に行っちゃうような妄想癖があるひろこさんなので、没入していただけたらうれしいですし、渡邊さんにもお付き合いいいただいコスプレシーンもあります。
渡邊:本読みで、丸山さんの声だけを聞いた時も面白いなと思いました。そもそも脚本を読んでる時から、これを丸山さんがどうやるんだろうと想像していたのですが、本読みではその想像を超えてきて、撮影に入ると、さらにそこを超えてくるんです。だから僕は、カメラの外でニヤニヤしながら見ていました。
丸山: 渡邊さんが本当にいっぱい笑ってくださったから、めっちゃ助かりました。
渡邊:丸山さんの芸人魂みたいなものを今回とても感じましたが、逆に芸人のギアで来てないということも感じたので、そういう意味ではすごく器用だなとも思いました。
丸山:器用? 不器用? どっち?(笑)
渡邊:(笑)