以前のインタビューで「お笑いも好きでテンポのあるコメディにも挑戦したい」と話していた女優の桜田ひより。そんな彼女が内村光良率いるNHK総合『LIFE!冬2』(2月22日22:00~22:45)で、自身初となるコントに挑戦した。「今回参加させていただいて改めて芸人さんへの尊敬の気持ちが強くなった」と語った桜田が、収録を振り返った。
ウエディングドレス姿を披露「身が引き締まりました」
『LIFE!冬2』で桜田は「衣装合わせ」と「黒子卓球部」というコントで高杉真宙とタッグを組んで挑戦。「黒子卓球部」では、おさげのツインテールでおでこにピンをバチバチにとめてメガネをかけるという姿で、振り切ったコントを披露する。
桜田は「今回並んでいるメンバーのなかで、たった一人少女がいるという設定だったので、個性豊かな方々に負けないぐらい、とにかく思い切りやろうと思いました」と収録に臨んだときの思いを語る。
また「衣装合わせ」では結婚を控えた女性を演じ、美しいウエディングドレス姿も披露。桜田は「ウエディングドレスって特別なイメージがあったので、とても身が引き締まりました。自分が出てきたとき、内村さんや高杉さんの表情を見てとても満足しました」と笑う。
普段は映画やドラマなどで活躍する桜田。コントの収録に参加し「映像作品とはまた違った熱量のぶつけ合いがありました」と語り、「俳優のお仕事でいうと、少し舞台に近いと言いますか、それぞれやりたいことを出し合うなかで、お互い良いバランスを考えながら仕上げていく。とてもチームワークが感じられる現場でした」と感想を述べた。
内村光良の安心感に脱帽「絶対に笑いに変えてくださる」
思い切り自らを出した収録。桜田は「とても大きな学びの場でした」と語ると「テンポ感や間の取り方一つで、表情や動きがこんなに面白くなるんだというのを、内村さんをはじめとした芸人さんたちの立ち振る舞いで感じることができました。間近でこうしたことを体験できたのは、本当に貴重でしたし、大きな収穫になりました」と目を輝かせる。
一方で「こうしたものを自分のモノにするためには、長い年月が必要なんだ」と感じ、だからこそ「すごく楽しかったので、またぜひ参加したい」という思いが強くなったという。
特に桜田が衝撃を受けたのが、内村の存在感。「最終的に全部内村さんが持っていくんです。とても安心感がありました。私たちがどんなことをしても、絶対に内村さんが笑いに変えてくださる。だから本当に何の躊躇もなく飛び込む勇気が湧いてくるんです。本当にすごい方だなと思いました」と羨望の眼差しを向ける。
また芸人たちの細やかなキャラクター作りにも脱帽したという桜田。「『黒子卓球部』のコントのとき、先輩部員を演じていた(シソンヌの)じろうさんのキャラクターが個人的には一番ハマりました。格好良く振る舞っているのですが、どこかダサいんです。じろうさんを見ていて『あーその手があったか』と思いつつも、でもじろうさんにしかできないんだろうなと感じました」
コントで見せる芸人たちのキャラクター作り。桜田は「観察力のすごさもそうですが、想像力も大事なんだろうなと思いました。皆さん本当に引き出しが多いんです。私ももっと引き出しを増やせるように日々努力したいです」と前を向いていた。
2002年12月19日生まれ、千葉県出身。連続ドラマ『明日、ママがいない』(14)で注目され、以降数多くのドラマや映画に出演。2017年にドラマ『咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A』で初主演し、同作の映画版でも主演を務める。近作の主な出演作は、ドラマ『卒業タイムリミット』(22)や『彼女、お借りします』(22)、『生き残った6人によると』(22)、『silent』(22)、『家政夫のミタゾノ』(23)、『あたりのキッチン!』(23)、映画『未来へのかたち』(21)、『ショコラの魔法』(21)、『おそ松さん』(22)、『交換ウソ日記』(23)など。映画『バジーノイズ』が24年5月公開予定。