阿部新体制のキーマンに? 巨人、2024年の要注目の戦力6人。大活躍が期待…

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 2年連続でBクラスに終わるなど、厳しい戦いが続いている読売ジャイアンツ。2024年シーズンからは阿部慎之助新監督が就任し、”新生巨人”として2020年以来のリーグ優勝を目指す。上位浮上には若手のさらなる飛躍や、助っ人外国人選手の活躍が欠かせないだろう。ここでは、今季における巨人のキーマンとなり得る選手を紹介したい。
 

 

大勢

・投打:右投右打
・身長/体重:181cm/88kg
・生年月日:1999年6月29日
・経歴:西脇工 - 関西国際大
・ドラフト:2021年ドラフト1位

 
 昨季は不本意なシーズンとなった大勢。チームは救援防御率リーグワースト(3.81)に終わったこともあり、大勢の復活は不可欠な状況だ。
 
 2021年ドラフト1位で読売ジャイアンツに入団すると、ルーキーイヤーからクローザーとして57試合に登板。1勝3敗37セーブ、防御率2.05の好成績で新人王に輝いた。
 

 
 さらに、昨年3月に行われた第5回WBCでは、チーム最多の4試合に登板して無失点。侍ジャパンの一員として、世界一に貢献した。
 
 ところが、同年のレギュラーシーズンでは6月末にコンディション不良で離脱。シーズン終盤に復帰したが不安定な投球が目立ち、27試合の登板で3勝14セーブ、防御率4.50と不本意な数字に終わった。
 
 今季は巻き返しを図るシーズンとなるが、右ふくらはぎ痛で一軍キャンプから離脱。チームのためにも、守護神として開幕に間に合わせたいところだ。





赤星優志

・投打:右投右打
・身長/体重:175cm/82kg
・生年月日:1999年7月2日
・経歴:日大鶴ヶ丘高 - 日本大
・ドラフト:2021年ドラフト3位

 
 昨季はシーズン後半に好投を続けた赤星優志。未来の巨人のエースともなり得る存在だ。
 
 日本大から2021年ドラフト3位で読売ジャイアンツに入団。ルーキーイヤーから開幕ローテーション入りしたが、シーズン途中からリリーフに配置転換。同年は31試合登板で5勝5敗5ホールド、防御率4.04を記録した。
 

 
 昨季はシーズン序盤こそ防御率6点台だったが、8月以降は6戦5勝、防御率1点台と抜群の安定感を誇った。最終的に12試合(69回)を投げ5勝5敗、防御率3.39の好成績をマーク。飛躍の兆しを見せた。
 
 同年オフには、「アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」の日本代表に選出。初戦の台湾戦で先発を任され、5回途中無失点の好投を披露するなど、貴重な経験を積んだ。
 
 今季でプロ3年目を迎える赤星。昨年後半の投球が素晴らしかっただけに、目が離せない存在だ。





カイル・ケラー

・投打:右投右打
・身長/体重:193cm/92kg
・生年月日:1993年4月28日
・経歴:サウスイースタンルイジアナ大 - マーリンズ - エンゼルス - パイレーツ

 
 今季阪神タイガースから加入したカイル・ケラー。最重要課題となっているリリーフ陣の救世主となり得る存在だ。
 
 2019年にメジャーデビューすると、2021年は防御率6点台と振るわなかったが、32試合に登板。メジャー通算44試合登板の実績を引っ提げて、2021年オフに阪神に加わった。
 

 
 NPB初年度は開幕から1週間で二軍降格となったが、再昇格後は安定した投球を披露。最終的に同年は34試合登板、3勝2敗3セーブ5ホールド、防御率3.31とまずまずの数字を記録。
 
 昨季は家庭の事情で8月に離脱となったが、27試合の登板で1勝1セーブ8ホールド、防御率1.71の好成績をマークした。
 
 同年オフに自由契約になると、読売ジャイアンツへの移籍が決定。勝利の方程式に加わり、ブルペンを支える活躍が期待される。





門脇誠

・投打:右投左打
・身長/体重:171cm/76kg
・生年月日:2001年1月24日
・経歴:創価高 - 創価大
・ドラフト:2022年ドラフト4位


 
 今季は開幕から正遊撃手を任される見込みの門脇誠。内野の根幹をなすだけに、昨季以上の活躍が求められる。
 
 創価大から2022年ドラフト4位で読売ジャイアンツに入団。ルーキーイヤーから開幕一軍入りすると、シーズン後半には坂本勇人から遊撃のポジションを奪った。
 

 
 最終的に同年は126試合出場、打率.263(規定未満)、3本塁打、21打点、11盗塁と新人らしからぬ好成績をマーク。
 
 また、遊撃では65試合の出場ながら、ゴールデングラブ賞に輝いた木浪聖也(阪神タイガース)、長岡秀樹(東京ヤクルトスワローズ)を上回る守備率.991と秀でた数字を残した。
 
 阿部慎之助監督は早くも門脇の遊撃手固定を明言。その一方、“2年目のジンクス”という言葉があるように、プロ2年目に成績を落とす選手も少なくない。
 
 遊撃のバックアップがやや乏しいチーム状況だけに、門脇の活躍がチームの命運を握ることになりそうだ。







秋広優人

・投打:右投左打
・身長/体重:200cm/95kg
・生年月日:2002年9月17日
・経歴:二松学舎大付高
・ドラフト:2020年ドラフト5位

 
 昨季は2桁本塁打を放つなど、飛躍のシーズンとなった秋広優人。今季も打線のキーマンになり得る存在だ。
 
 2020年ドラフト会議で読売ジャイアンツから5位指名を受けプロ入り。入団時には、身長2メートルの日本人歴代最長身選手として大きな話題を呼んだ。
 

 
 高卒1年目から一軍デビューを飾ると、翌2022年はファームでチームトップの109試合に出場し、打率.275、9本塁打、38打点とアピールした。
 
 昨季は4月にプロ初本塁打を放つと、そのままスタメンとして起用され続けた。シーズン終盤はやや失速したが、最終的に121試合の出場で打率.273(規定未満)、10本塁打、41打点の好成績を残した。
 
 今季からは岡本和真の一塁固定に伴い、外野1本で勝負することとなった秋広。安定した活躍を見せ、レギュラーの座を確固たるものにしたい。






ルーグネッド・オドーア

・投打:右投左打
・身長/体重:180cm/90kg
・生年月日:1994年2月3日


 
 メジャー通算178本塁打の実績を引っ提げ、読売ジャイアンツに加入したルーグネッド・オドーア。打線のポイントゲッターとして大きな期待が寄せられている。
 
 2014年にメジャーデビューを果たすと、2016年には150試合出場、打率.271、33本塁打、88打点、14盗塁の好成績をマーク。翌2017年も打率.204ながら30本塁打を放ち、長打力を示した。
 

 
 その後もメジャーの舞台で活躍を続けていたが、2020年以降は成績が低下。2023年は59試合の出場で打率.203、4本塁打、18打点に終わった。
 
 そして2024年1月、巨人への入団が決定。メジャー時代は二塁が本職だったが、巨人では外野手登録に。メインは右翼での起用が示唆されている。
 
 外野のレギュラーが白紙のチーム状況だが、攻守で日本の野球に適応できるのか。オドーアの打棒を爆発させ、巨人打線に厚みをもたらしたい。

 



 

 
【了】