メルシャンとファンケルが共同開発した機能性表示食品の炭酸飲料『メルシャン×ファンケル カロリミット ノンアル梅酒テイスト』が2月27日より全国発売となる。価格はオープンで、メルシャン参考価格は209円。関係者は「食事の糖や脂肪の吸収を抑制する機能と、梅酒のような飲みごたえを両立した商品です」とアピールする。
■ノンアルでお酒気分!?
キリングループとファンケルの共同開発による「カロリミット」ブランド。これまで両社ではコラボ商品として、食事の時にサッと飲むだけのサプリメント『カロリミット』『大人のカロリミット』(2000年)、ノンアルコールチューハイの『氷零 カロリミット レモン』『氷零 カロリミット グレープフルーツ』(2020年)、ソフトドリンクの『カロリミット ブレンド茶』『カロリミット アップルスパークリング』(2023年)を発売してきた。新商品の『カロリミット ノンアル梅酒テイスト』は、同ブランドの第4弾となる。
目指したのは、カロリーもアルコールも気にせずに、お酒気分を楽しめること。メルシャンでは長きにわたる完熟梅の研究成果を活かし、食事に合う美味しさを追求。そのうえで難消化性デキストリンの働きにより、食事により摂取した糖や脂肪の吸収を抑える機能を持たせた。
中味の開発については、相当の苦労があったという。何が課題だったのだろう? メルシャン 技術部 商品開発グループの山崎哲弘氏は「糖類・カロリーゼロを実現するために甘味料を使用すると、独特の後引きの悪さが出てしまいがちでした。また難消化性デキストリンには、食物繊維由来の後味のもたつきがありました」と振り返る。
メルシャンでは新たな香気成分の発見と技術開発で、この難題をクリアした。「従来、梅酒にはすっきりとした香りが特徴の青梅を使っていました。しかし今回は、桃のようなフルーティな香味が特徴の完熟梅を採用しました。すると完熟梅の香気成分に、甘味料および難消化性デキストリンに特有の後味のもたつきを解消する効果があることを発見したのです。そこで香気成分を付与する技術を新たに開発し、抱えていた課題を解決しました」と山崎氏。ちなみに早いものなら1年ほどの開発期間で発売まで至る新商品もあるなか、この『カロリミット ノンアル梅酒テイスト』には約2年半の歳月を要したという。
最後は、食べ合わせについて。食事と一緒に楽しむことを想定した炭酸飲料なので「基本的にはどんな食事にも合いやすい」(山崎氏)としつつ、梅酒の甘さ・酸味が活きる組み合わせとして、塩っぱい唐揚げや生姜焼きと相性が良いとのこと。肉の油分を炭酸がスッキリと洗い流してくれる効果も期待できるそうだ。
またピクルスの酸味と梅酒の酸味は親和性があるという。このほか、梅酒の酸味はスイーツの甘さを引き出すとしたうえで「たとえば苺モンブランなら、イチゴの甘酸っぱさとマッチします。ビターなガトーショコラなら、その苦みを梅酒の甘さがマスキングして、こちらも美味しくいただけます」と解説した。