お笑い芸人のやす子が1月31日、自身のX(Twitter)で「2/4まで仕事の都合によりスマホが使用できず連絡が取れなくなります」とポストしたが、これが2月22日に放送される日本テレビ系バラエティ特番『マル日後にわかるホント!』の実験企画だったことが明らかになった。
やす子が関係者に向けて、「私に連絡ある方はマネージャーさんまでよろしくお願いいたします!!」とつづったその内容に、ファンからは「大変 しばらく頑張れ~」「体調を崩しませんように」「無人島の過酷ロケ?」など様々な反応があり、ネットニュースにも取り上げられた。
『マル日後にわかるホント!』では、「スマホ依存症の人間が、100時間スマホなしで生活するとどんな変化がおとずれるか?」という企画を実施。この実験対象に選ばれたのが、スマホ依存症のやす子だった。
「正直、スマホ依存の自覚がある」というやす子。「寝る前も起きてすぐも、スマホ触ってます。スマホがないと不安になっちゃいます」とのことで、特に頻繁に使うのはXだ。「閉じたのに1秒後に開いちゃう。リプライに全部“いいね”する。1日、5~600いいねしてます。もう中毒なんだと思います」と打ち明ける。話を聞いた日の1日(24時間)のスマホ使用時間を調べてみたところ、9時間53分に達しており、これには依存症を自覚していた本人も驚く。
日本人の実に約8割がスマホ依存ともいわれているが、番組では世界的ベストセラー『スマホ脳』の著者で精神科医のアンデシュ・ハンセン氏に取材。「スマホ脳になると睡眠の質が低下したり、注意力が散漫になるという弊害があリます」と警鐘を鳴らす。そして彼からやす子へ、「9時間53分は起きてる時間の大体63%。これを続けると人生のうち37年のスマホを触っていることになる。100時間スマホなしの生活をしてみないか? 驚くほど変化が起こるよ!」との提案が。本人同意の下、スマホを100時間手放すとどんな変化がおとずれるのか、観察してみることになった。
マネージャーとの連絡用には電話機能だけ備わったガラケーを支給して実験開始。しかし、いつもスマホで捕まえているというタクシーすらもつかまえるのにひと苦労。行きたい住所もふだんスマホで説明していたため、運転手にうまく伝えられず、さっそく混乱に陥る。
そんな中、何とかつかまえられたタクシーの車内で手持ち無沙汰になったやす子は「時間ができたならせっかく」と、興味があるが読んでいなかった本を読み始める。さらに、いつも全く見ていなかった夜景を見て、その美しさに気づくようになっていく。
情報は新聞を購入して収集、無音が苦手なのでCDラジカセを買って楽屋に持ち込むなど、徐々にスマホなし生活に合わせていけるようになるが、家ではかなり暇な様子だ。小学生ぶりに3DSゲームに興じるも長続きせず、結局何もせずに就寝。今までは寝る前に2時間スマホを見ていたが、翌日、本人に聞くと、この日は「10分で寝られた」という。
アンデシュ・ハンセン氏いわく、「眠りにつく1時間前になったらスマホを見ないほうがいい。スマホから放たれるブルーライトを夜に浴びると、脳が昼間と勘違いして活発になってしまい、体が眠る意識にならない」とのことで、就寝前にスマホを見なかったおかげか、翌日のやす子の体調もいつもより良さげだ。
他にもいろいろと体調面、生活面でも改善が現れ出すが、時間経過とともに「エゴサーチをできないの不安」とつぶやき、ついには「スマホ触りたい! 触りたい!」と絶叫。禁断症状が現れ始めてしまう。はたして100時間スマホなし生活の結果、やす子の身にどんな変化がおとずれるのか。
スタジオでも、1日のスマホ使用時間を調査。4人の中で一番少なかったのは、羽鳥慎一の1時間2分。その少なさに逆にスタジオから驚きの声も。
次に少なかったのは上田晋也の4時間25分。「数カ月前に家に携帯を忘れた。(仕事の後)夜中の2時くらいに焦って帰って即見たら、LINEが2件だった。しかも2件ともおふくろ。マジ(スマホ)いらねえなと思った」とのことで、以来スマホに依存する時間が減ったそうだ。
次はホラン千秋の7時間1分。スマホで動画を見漁っているそうで、「お風呂でも見続けている。スマホは賢くて、自分が好きな動画ばっかりおすすめしてくる。“何でこんなに私が好きなもの知ってるの?”って。一番今私を理解してくれているのはスマホ」と、かなり依存度強めの発言も飛び出す。
一番長かったのは有田哲平で、12時間46分。「(起きている時間の)ほとんどじゃないですか!」とホラン千秋も驚く中、「ほとんどがゲームです」と有田は理由を語る。上田に「おっさん界でトップじゃね」と烙印を押される始末だった。
番組では他にも、「放置自転車をGPSで追跡調査してみたら?」「上田の例えツッコミ、令和の高校生に伝わらないのは?」など、様々な気になることを実験で調べ、結果を明らかにしていく。
(C)日テレ