富士フイルムは2月20日、写真愛好家向けのWebメタバースサービス「House of Photography in Metaverse」(以下、HoP in Metaverse)」を発表した。2月22日10時から日本国内で一般公開する。利用は無料。
HoP in Metaverseは、デジタルカメラのショールームやギャラリー、ユーザー同士のコミュニティスペースを備えるWeb空間。写真愛好家同士や富士フイルムが、ダイレクトにコミニュケーションできる場として提供する。
エントランスホール、X/GFXショールーム、ギャラリー、コミュニティエリア、アリーナの計5つのルームで構成する。無料会員サービス「FUJIFILM メンバーズ」に登録したうえでログインすれば、各ルームで提供するサービスが利用できる。
各ルームを順に紹介すると、「エントランスホール」はすべてのルームに通じる入口で、アバターを選択して各ルームに移動できる空間となっている。エントランスホールにはアバターの操作説明パネル、各種イベントの案内掲示板、大型モニターを設置し、同社主催の各種イベント情報などを閲覧できる。ECサイト「Prints & Gifts」やINSTAX公式サイトへのリンクも用意し、各種プリント関連製品 / INSTAX製品を購入しやすい。
「X/GFXショールーム」は、デジタルカメラ「X/GFXシリーズ」のバーチャルショールーム。製品の修理や購入の相談などに無料で対応するアバターコンシェルジュが常駐しており、予約制のオンライン相談機能なども備える。専用のオンライン会議ツールを使ってスタッフとの直接対話も可能。
「ギャラリー」は、実際のギャラリーのように高品位にライティングされた「クラシックギャラリー」と、屋外空間に大小さまざまな作品が浮遊する「パノラマギャラリー」を用意。遠方に住んでいて実際の写真展には行けない人も作品を鑑賞できる。今後は「フジフォトサロン」とも連携予定。
「コミュニティエリア」は、さまざまなコミュニティを開催するためのエリア。大人数の仲間で集える「バーカウンター」、少人数の友人同士で語らうための「ブース」、予約制コミュニティを開催する「ラウンジ」、夜空の下をイメージした広大なフリースペース「コスモエリア」などがある。
「アリーナ」は、各種フォトセミナーやトークショー、オンライン新製品発表会など、双方向でのコミュニケーションが可能な空間。設置されている大型スクリーンを通じてのライブ配信や、ステージ登壇者と来場者との音声コミュニケーションによる「質問者用ブース」などを備える。
HoP in MetaverseはパソコンのWebブラウザからアクセスできる。スマートフォンやタブレットからもアクセスできるが、通信環境やスペックによってメタバース内での動作に差が生じるため、PCを利用して安定した通信環境下での利用を推奨している。