ライボの調査機関「Job総研」は、「2024年 上司と部下の意識調査」結果を2月19日に発表した。同調査は2024年1月31日~2月5日の期間、現在職を持つ20~50代の社会人男女629人を対象にインターネットを用いて行われた。

  • 部下に求められることの変化

部下に求められることは昭和から令和で変化したと感じるか尋ねたところ、「変化したと思う」派は77.8%で過半数を占めた。上司・部下別の回答では双方で大きな差は見られず、上司が82.7%、部下が84.0%の結果になった。

変化したと思う人に変化内容を聞くと、「プライベートの優先度」が52.8%で最多となり、次いで「コミュニケーション」(48.5%)、「職場や仕事に対する考え方」(42.7%)と続いた。また、変化に影響したと思う背景を聞くと、「労働環境の変化」が55.0%で最多となり、次いで「多様性の尊重」(52.8%)、「ライフスタイルの多様化」(46.6%)となった。

  • 部下の理想像と関わり方

部下がいる人を対象に"部下の理想像"を聞くと、「コミュニケーションを大切にする」が59.7%で最多に。次いで「自身の考えや提案を積極的に伝える」(50.0%)、「自己管理と能力の向上に努める」(44.4%)と続いた。

また、上司がいる人を対象に"上司との関わりで意識すること"を聞くと、「敬意を払う」が60.9%で最も多く、次いで「コミュニケーションを大切にする」(56.6%)、「上司の指示に従う」(53.6%)と続いた。

部下への忖度経験を聞くと、「ある」派は91.4%で過半数を占めた。具体的な忖度の内容を聞くと「トラブルやミスが起きたとき」が60.1%で最多となり、次いで「業務の優先順位や量の変更があるとき」(45.9%)、「チームの雰囲気が良くないとき」(39.9%)と続いた。

  • 上司への忖度経験

また、上司への忖度経験を聞くと、「ある」派は71.8%で過半数を占めた。具体的な場面を聞くと、最多は「気に入られるために同調をしておく」(58.1%)。次いで「衝突しないよう自分の意見を控える」(48.0%)、「自身の評価を下げないため批判的意見は避ける」(45.8%)と続いた。

  • 振る舞いへの賛否

上司と部下の振る舞いへの賛否を聞くと、「”部下が上司に合わせる”に賛成」派が66.4%で過半数を占めた。上司・部下別の回答では、上司の「”部下が上司に合わせる”への賛成」派が65.4%で最多となり、部下は64.8%という結果になった。