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2023年は18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本一を成し遂げた阪神タイガース。2024年は球団史上初の連覇を目指すシーズンとなるが、レギュラーシーズンを優位に進める上で、活躍が不可欠と言える存在も少なくない。ここでは、2024年の阪神のキーマンになり得る選手を紹介したい。
西純矢
・投打:右投右打
・身長/体重:184cm/98kg
・生年月日:2001年9月13日
・経歴:創志学園高
・ドラフト:2019年ドラフト1位
2023年はブレイク候補に名前が挙がりながらも、低調なシーズンを過ごした西純矢。2024年こそは先発ローテーションへの定着が期待される。
創志学園高では2年夏の甲子園で16奪三振完封勝利をマーク。3年時は聖地の土を踏めなかったが、高校日本代表に選出されるなど大きな注目を集め、2019年ドラフト1位で阪神タイガースに入団した。
高卒2年目の2021年にプロ初勝利を記録。翌2022年は14試合(77回1/3)を投げ6勝3敗、防御率2.63とブレイクを予感させる数字を残した。
ところが、2023年は開幕ローテーション入りを果たしたが、制球に苦しんで一時はリリーフに配置転換。最終的に17試合(72回1/3)を投じて5勝2敗、防御率3.86と前年を下回る成績に終わった。
150キロ超の直球と140キロ台のフォークボールは大きな魅力。ローテーションの一角に加わり、強力先発陣を築き上げたい。
髙橋遥人
・投打:左投左打
・身長/体重:181cm/80kg
・生年月日:1995年11月7日
・経歴:常葉橘高 - 亜細亜大
・ドラフト:2017年ドラフト2位
エース級の投球を見せながらも、故障により2年間一軍マウンドから遠ざかっている髙橋遥人。2024年中の復帰が見込まれており、先発ローテーションに加われば大きな戦力となる。
亜細亜大から2017年ドラフト2位で阪神タイガースに入団。ルーキーイヤーから一軍マウンドを経験すると、翌2019年には19試合(109回2/3)を投げ3勝9敗、防御率3.78とまずまずの数字を残した。
以降は故障により年間を通した活躍ができないシーズンが目立ったが、2021年は7試合の登板ながらも2完封を含む4勝2敗、防御率1.65と圧巻の投球を披露。
しかし、その後は3年連続で手術を受けるなど再び故障に悩まされ、2023年オフに育成選手契約となった。
それでも、すでにブルペンでの投球を再開しており、早期の復帰が待ち望まれている。故障前は圧倒的な数字を残していただけに、復活すれば他球団に脅威を与える存在となるだろう。
小幡竜平
・投打:右投左打
・身長/体重:184cm/75kg
・生年月日:2000年9月21日
・経歴:延岡学園高
・ドラフト:2018年ドラフト2位
2023年は開幕スタメン入りも、レギュラー定着を逃した小幡竜平。岡田彰布監督は連覇に向けて競争の激化を重要視しているだけに、小幡にはレギュラーの座を奪う活躍が期待される。
2018年ドラフト2位で阪神タイガースに入団すると、高卒2年目の2020年に一軍デビュー。同年は自己最多の54試合に出場したが、打率.220という成績となった。
それでも、2022年はファームで打率.331をマークするなど着実にレベルアップ。2023年は中野拓夢の二塁コンバートによって正遊撃手の筆頭候補に名前が挙げられ、開幕スタメンに抜擢。
しかし、開幕から好調を維持した木浪聖也にレギュラーの座を奪われ、控えに甘んじた。同年は47試合出場で打率.282とまずまずの数字を残したが、悔しいシーズンとなった。
強肩を活かした守備が高く評価されている小幡。2024年は早い段階から猛アピールし、レギュラー陣を脅かす存在となりたい。
湯浅京己
・投打:右投右打
・身長/体重:183cm/82kg
・生年月日:1999年7月17日
・経歴:聖光学院高 - BC・富山
・ドラフト:2018年ドラフト6位
2023年はコンディション不良に苦しんだ湯浅京己。最優秀中継ぎ投手に輝いた2022年のような活躍ができれば、救援陣にさらなる厚みを持たせることができる。
2018年ドラフト6位で阪神タイガースに入団すると、プロ3年目の2021年に一軍デビュー。翌2022年は開幕一軍入りすると安定した投球を続け、セットアッパーに定着した。
同年は59試合に登板して45ホールドポイント(2勝43ホールド)、防御率1.09の好成績で最優秀中継ぎのタイトルを獲得した。
また、2023年3月に開催された第5回WBCの日本代表に選出。ブルペン陣の一角として大会制覇に大きく貢献。
勢いのままに迎えた同年のレギュラーシーズンだったが、開幕からクローザーを任されるも、不安定な投球が目立った。さらに、左わき腹痛で長期離脱を強いられ、最終的に15試合の登板で防御率4.40と低調なシーズンとなった。
速球派の中継ぎ右腕がやや不足しているチーム状況だけに、湯浅の復活に大きな期待がかかる。
青柳晃洋
・投打:右投右打
・身長/体重:183cm/82kg
・生年月日:1993年12月11日
・経歴:川崎工科高 - 帝京大
・ドラフト:2015年ドラフト5位
投手3冠から一転、2023年は不本意なシーズンとなった青柳晃洋。レギュラーシーズンを優位に進めるには、青柳の復活が不可欠と言える。
帝京大から2015年ドラフト5位で阪神タイガースに入団すると、プロ4年目の2019年に先発ローテーションに定着。同年は初の規定投球回をクリアし、9勝を挙げた。
その後も先発の一角を担い、2021年には最多勝(13勝)と最高勝率(.684)の投手2冠を戴冠。さらに翌2022年は24試合(162回1/3)を投げ13勝4敗、勝率.765、防御率2.05と圧巻の数字を記録した。
同年は投手3冠(最多勝、最高勝率、最優秀防御率)に加え、ベストナインも受賞。
2023年は自身初の開幕投手に抜擢されるも、不調に苦しみ二軍降格を味わった。最終的に18試合登板で8勝6敗、防御率4.57と寂しい成績に。村上頌樹の大ブレイクこそあったが、チームにとって大きな誤算となった。
それでも、日本シリーズでは日本一がかかる第7戦で先発登板。5回途中無失点と力投を見せ、チームの日本日に貢献。復活への足掛かりを掴んだ。2024年は、再びエースの座を奪い返す活躍が期待される。
森下翔太
・投打:右投右打
・身長/体重:182cm/90kg
・生年月日:2000年8月14日
・経歴:東海大相模高 - 中央大
・ドラフト:2022年ドラフト1位
2023年はルーキーながら3番打者を任され、2桁本塁打を放った森下翔太。打線の中核を担うだけに、前年以上の数字が求められる。
中央大では1年春からレギュラーを獲得し、1年生ながら日米大学野球の日本代表に選出。強打の外野手として注目を集め、2022年ドラフト1位で阪神タイガースに入団した。
ルーキーイヤーから開幕スタメンの座を奪取すると、シーズン序盤は思うような結果を残せなかったが、後半戦から3番打者に定着した。
最終的に同年は94試合に出場して打率.237、10本塁打、41打点とまずまずの数字を記録。日本シリーズでは7打点を挙げるなど、勝負強い打撃で日本一の原動力となった。
充実したシーズンを過ごしたが、レギュラーの座を確固たるものにするにはさらなるレベルアップが求められる。前川右京や野口恭佑などライバルも台頭しているだけに、2024年のパフォーマンスに注目が集まる。
【了】