きょう19日に横浜・ぴあアリーナMMで開催されたプロスケーター・羽生結弦の単独公演『Yuzuru Hanyu ICE STORY 2nd “RE_PRAY” TOUR』最終公演が、23日(11:11)よりTELASA(テラサ)で独占配信される。

羽生結弦 (C)RE_PRAY official

■羽生結弦、3度目の単独公演『RE_PRAY』

五輪2連覇(2014ソチオリンピック、2018平昌オリンピック)を達成した後、2022年7月にプロアスリートへ転向してからも、飽くなきチャレンジ精神で新境地を開拓、フィギュアスケートの枠にとらわれない自由な表現を追求し続けている羽生。TELASAでは、2023年11月から今年2月にかけて埼玉、佐賀、横浜で開催した単独公演『Yuzuru Hanyu ICE STORY 2nd “RE_PRAY” TOUR』の、別アングルから撮影された全7パターンの公演映像を順次配信する。

2022年に開催したプロ転向後初のアイスショー『プロローグ』に続き、2023年にはスケーター史上初の東京ドーム公演『Yuzuru Hanyu ICE STORY 2023 “GIFT” at Tokyo Dome』を成功させた羽生。今回配信される『RE_PRAY』は、羽生自身の演技と言葉によって物語が紡がれるICE STORYの最新版で、『GIFT』に続いて、日本を代表する演出振付家・MIKIKO氏とふたたびタッグを組み、新たな地平を切り拓いている。

■『RE_PRAY』を全7パターンの映像で配信

今回、自ら企画・台本を担当する羽生が新たなモチーフとして選んだのは、自身もさまざまなことを学んできたという“ゲーム”。ロールプレイングゲームの中で戦い成長していく主人公の姿を通し、人生の選択や葛藤、そして未来へと続く物語を描きながら、「命と、それを取り巻く環境をめぐる価値観」を観客に問いかけていく。決して価値観を一方的に押し付けるのではなく、あくまできっかけのひとつとして観客それぞれの視点で自由に思考をめぐらせてもらうべく、羽生は映像から演出、構成に至るまで、“生みの苦しみ”を味わいながらアイデアを捻出し、表現を追求してきた。今回はダンスだけで見せる表現や、スピンのみでフィギュアにはない生々しさを提示する表現など、高難度で独創的な新プログラムにも挑戦している。

CSテレ朝チャンネル2でも生中継された最終公演には20台以上のカメラが。今回は「CS生中継用の映像」に加え、TELASAオリジナルとして厳選したカメラ6台がとらえた映像も個別配信。ショーの頭から終わりまでを全7パターンで届ける。映像は羽生の表情がしっかりと見える複数のカメラ、全体演出が把握できる正面のカメラ映像、羽生の全身の動きがわかりやすいリンクの高さに置かれたカメラ映像の中からお気に入りのカメラ映像を指定するだけでなく、好きなプログラムをピンポイントで見ることも可能だ。

【編集部MEMO】
羽生結弦単独公演第3弾『RE_PRAY』。出演・制作総指揮を務める羽生は、公式サイトで「自分の経験の中で大きな要素であるゲームの世界からの倫理観や価値観も入っています。たった一回しかない命、繰り返しできるゲーム、相反している二つの中で、それぞれでしか見つけられない大切なことがたくさんあると思っています。どちらの大切なことも、言葉たちとスケートに、託していきます。見てくださる方の中で考えて、過去が昇華されたり、考えすぎて逆に悩みが増えることもあるかもしれません。正解が一つではない問いの中で、そして、一度として同じにならない空間とスケートと演出で、見てくださる方、一人一人の中にしか生まれない世界の色を、感じていただければと思います」と制作の意図を語り、「正しさも、間違いも、悲しみも、孤独も、祈りも、自分の魂を込めて、言葉たちとスケートで紡がせていただきます」とメッセージを寄せている。