ワークマンは2月18日、東京・の国際フォーラムで2024年春夏新製品発表会「STYLISH, FUNCTIONAL, for EVERYDAY!」を開催。春夏に向けた多彩な機能性ウェアが登場したほか、子供服への本格参入も明かされました。ここではワークマンがイチ押しする冷暖房ウェア「ペルチェベスト」を紹介します。

  • 作業着・普段着として使える電動ファン付きウェア「WindCore」シリーズの新製品「WindCore ICE×HEATERペルチェベストPRO」

    作業着・普段着として使える電動ファン付きウェア「WindCore」シリーズの新製品「WindCore ICE×HEATERペルチェベストPRO」

  • ペルチェデバイスで温冷できるインナーベストだ

ペルチェ素子で体を暖めたり冷やしたりできる「ペルチェベスト」は、ペルチェ素子で背中に備えたファン付きアルミ板を直冷直暖できるインナーベスト。2023年に3万着が完売した注目アイテムです。

背中1カ所で温熱と冷却の両方ができる「ペルチェベスト」でしたが、2024年版では、ペルチェ素子で冷暖できるアルミ板を、背中だけでなく前面2カ所にも搭載した「WindCore ICE×HEATERペルチェベストPRO」(以下、ペルチェベストPRO)と、冷却のみに特化した「WindCore ICEペルチェベスト」(以下、ICEペルチェベスト)の2製品へ、ラインナップが広がりました。

  • ペルチェベストPROでは背中に加え、前面2カ所にもペルチェデバイスを配置。より効果的に温熱・冷却できるように

ペルチェベストPROは、アルミ板(ペルチェデバイス)表面温度が冷却で約2度(従来は約10度)、温熱で約49度(従来は約43度)と、去年モデルから冷却・温熱性能をアップ。

また、上記の通り大型のペルチェデバイスを背中に1個・前面わきの下に小型のペルチェデバイスを2個配置した計3個に増やし、背中側のアルミ板の面積も拡大。より素早く温かさ・冷たさを実感できるように改良されています。

  • 背中側のペルチェデバイスは従来から拡大。アルミ板なので重さはさほど感じられない

  • ペルチェベストPROの特徴

  • 冷却に特化したICEペルチェベストも登場する

2024年版では面白い機能として「ゆらぎ機能」が加わりました。これは温熱・冷却が5分稼働すると1分停止する機能。急すぎる温熱・冷却を防ぎつつ、ずっと温かい・冷たい状態が続くことによる体の慣れ(温冷を感じにくくなる状態)を軽減し、温かさ・冷たさを持続的に感じられるようにするためとのこと。

温と冷の切り替えはベスト前面にあるスイッチを使用し、強弱も切り替えられます。サイズはフリーサイズで、脇のアジャスターを調整することでSから5Lまで対応可能。生地はメッシュで薄く、服の下に着けても着ぶくれせずに着用できそうでした。

また、ICEペルチェベストは、最速1秒で冷却がスタートする、冷却に特化したベスト。ペルチェデバイスは背中の1カ所のみですが、表面温度は最大約6度まで下げられ、暑い夏の屋内外の作業などに役立ちそう。生地やサイズはペルチェベストPROと同じで、ゆらぎ機能も搭載しています。

  • ペルチェベストPROの仕組み

  • ICEペルチェベストの仕組み

  • ベストの上に服を羽織って着用する

ペルチェベストPROには容量20,000mAhのバッテリーが、ICEペルチェベストには、容量10,000mAhのバッテリーが、それぞれ標準で付属する予定。ベストの胸ポケット部分にはバッテリーを収納できるポケットを装備しています。

展示品では、ペルチェベストPROがUSB Type-Cで、ICEペルチェベストがUSB Type-Aでバッテリーと接続されていました。現時点でのペルチェベストPROの動作時間めやすは冷却(強)モードで約4.5時間・温熱モード(強)で約12.3時間。またICEペルチェベストは冷却の強モードが5時間、弱モードが8時間となっています。

  • ベスト前面の胸部分にはバッテリーを収納するポケットを装備

  • ICEペルチェベスト。生地はメッシュで薄く、着用する負担も少なそうだ

発売は2025年5月頃。価格はペルチェベストPROが19,800円で去年から据え置き、新設されたICEペルチェベストは17,800円です。昨年の3万着完売を受け、生産計画数は去年から2倍に増やす見込みです。