エコリングは2月13日、実家の活用や処分についての調査の結果を発表した。調査は1月22日、親が持ち家に住んでおり、自身とは別居している30代後半〜50代の男女100人を対象に行われた。
まず、「空き家問題」についての認知度を調査したところ、「言葉・内容もなんとなく知っている」の回答が61.0%で最多となった。「言葉も内容もよく知っている」という人は27.0%で、合わせて約9割が問題について少なからず認知している事が分かった。
次に、空き家があることでの起こり得る問題で聞いたことがあるものについて尋ねてみると、「ごみの不法投棄」(72.7%)や「草木や雑草の繁茂」(71.6%)といった回答が多く集まった。また、「不審者の出入りや住みつき」といった人的被害についての内容も62.5%が回答している。
続いて、親が亡くなった後に実家をどうするかの話し合いについて聞いたところ、57.0%が「話したことがない」と回答したほか、「話したことはあるが、決まっていない」という人も29.0%見られた。9割近くの人が今後のことが曖昧になっている事が分かった。
現状での予定としては、「まだわからない」が41.0%で最も多く、「売却する」が25.0%、「親戚や兄弟が住む」が21.0%となっている。
「そのままにしておく」「まだわからない」と回答した人に理由を聞いてみると、「今まで特に考えたことがなかったから」(53.3%)、「何をするにも手間がかかりそうだから」(33.3%)、「何をするにもお金がかかりそうだから」(31.1%)といった回答が集まった。
「自分が住む」という人は1割にも満たない結果となっており、住まない理由としては「既にマイホームを持っているから」が59.1%で最も多く、「家が古く、老朽化しているから」という声も15.1%見られた。
実家を手放す場合に特に大変そうだと思うこととしては、「家財の整理」(72.0%)、「法的な手続き」(54.0%)、「お金まわりの確認・対応」(34.0%)といった回答が集まった。
また、家財の整理の中で特に困りそうだと思う物についても聞いたところ、「家具・家電」(84.0%)、「着物・衣類」(56.0%)、「小物やアクセサリー」(30.0%)といった回答が上位となった。