2回の第2打席に先制点となる左前適時打を放つ中日・田中幹也

二軍練習試合(特別ルール)

○ 中日 3 - 0 阪神 ●

<2月16日・オキハム読谷平和の森球場>

 中日が阪神との二軍練習試合に勝利。二遊間のレギュラーを狙う若手ふたりが揃ってアピールした。

『1番・遊撃』でフル出場したドラフト3位の辻本倫太郎内野手(仙台大)は、初回の第1打席、2回の第2打席とも、鮮やかな右前打を放ちマルチ安打をマーク。『2番・指名打者』で出場した2年目の田中幹也内野手は、一走・辻本の守備妨害で出塁した初回に二盗を決め、2回の第2打席では先制点となる左前適時打を放った。

 マルチ安打の辻本について井上二軍監督は「右打ちは見事だった」と打撃面を評価。一方で、阪神の先頭・髙寺に三遊間への内野安打を許した初回の遊撃守備については「左バッターで1番を打っていたら足を警戒しなきゃいけないし、悠長にステップを踏んで投げてる場合じゃないでしょと。彼の中でそれが勉強になったら、それはそれで今後に生きる」と改善を求めた。

 右肩の脱臼でルーキーイヤーを棒に振ってしまった田中はこれが今季初実戦。初回に捕手が体勢を崩したスキに二塁を陥れた好走塁について井上監督は「ワンバウンドした瞬間に走っちゃう。あの辺がセンスなのかなと思う」と絶賛した。

 指名打者での出場については「ケガの再発は一番避けないといけない」と慎重な姿勢。試合前のシートノックでは二塁に入りスローイングの強度も問題ないように映ったが「僕も行けると思っているけど、試合では何が起こるか分からない。それを考えると、ちょっとまだ(守備は)ストップの方がいいかな」と説明した。