ボーズは、耳をふさがないイヤーカフ型のワイヤレスイヤホン「Ultra Open Earbuds」を3月5日に発売する。周囲の音を聞きながら、独自技術により没入型オーディオを楽しめる点が特徴で、価格は39,600円。カラーはブラックとホワイトスモークの2色。

  • Ultra Open Earbuds(ブラック)

  • Ultra Open Earbuds(ホワイトスモーク)

つやのある柔らかなエッジと、ブラッシュドメタリックな仕上げで「従来のウェアラブルオーディオに比べ、ファッショナブルなアクセサリーに近い外観」が特徴。耳の横に取り付けるため、メガネや帽子、ジュエリーと一緒に装着しても邪魔にならず、快適さと安定性も考慮して設計した。IPX4の防水・防汗性と、耐久性を備える。

  • Ultra Open Earbuds(ホワイトスモーク)の装着イメージ

フレックスアーム部はソフトなシリコンでコーティング。スピーカーユニットをバッテリーバレルとつないで、それらが肌に優しくフィットするという。ボーズは「数時間そのままの状態でも、ほとんどの耳に安全に装着できる、軽くてしっかりとしたグリップ」と表現している。

  • スピーカーユニットとバッテリーバレルを、ソフトなシリコンでコーティングしたフレックスアームでつないだ構造

サウンド面については、ボーズ独自のオープンオーディオ技術で高音質を追求。「強力なトランスデューサーをしっかりと制御された音響構造と組み合わせ、クリアなサウンドをほぼ周囲に漏れないように耳に正確に届ける」としている。

独自の「Boseイマーシブオーディオ」を搭載。オーディオプラットフォームやデバイス問わずに機能し、すべてのユーザーが立体音響を楽しめるようにした。独自のデジタル信号処理ソフトウェアとオンボードの「IMU」(慣性計測装置)を活用しており、「まるでイヤホンの外で生演奏されているような、音響のスイートスポットに座っているかのような臨場感」、「音楽の真の深みを明確にし、立体的で、重層的なリスニング体験」が味わえるという。

Boseイマーシブオーディオは「静止」と「移動」の2つのモードが選べる。静止モードは、移動していないときに適しており、「音がその場に留まるため、座っているときなど、音が特定の位置に固定されているかのように感じたいときに適する」とのこと。移動モードは、音がユーザーと共に移動するように設定しており、「移動中に没入感を保ちたいときに適する」としている。

接続面では、Bluetooth 5.3に準拠し、クアルコムの「Snapdragon Sound」や、aptX Adaptiveコーデックをサポート。対応するAndroidデバイスなどと組み合わせて使え、Android端末で初回のペアリング作業が簡単に行える「Google Fast Pair」にも対応する。

耳の後ろにあるバレルの上部に操作ボタンを備えており、音楽の再生/一時停止/曲送り/音量調整といった操作ができる。Bose Musicアプリと連携して「Auto Volume」を利用することも可能。周囲の音量にあわせてオーディオの音量を調整するもので、移動中にも音楽が適切なレベルに保たれるという。

Bose SimpleSyncテクノロジーにより、特定のBoseスマートサウンドバーとスピーカーをペアリングし、個別のリスニングエクスペリエンスを楽しむこともできる。音量コントロールは独立しており、サウンドバーの音量を下げたりミュートにしたりしながら、イヤホンの音量を必要に応じて保てるとする。

イヤホンの内蔵バッテリーの持続時間は、イマーシブオーディオオフで最大7.5時間、オン時は最大4.5時間。待機時間は最大48時間。同梱の充電ケースによって最大19.5時間(イマーシブオーディオがオンの場合は最大12時間)、持続時間を追加できる。充電時間は1時間。10分の急速充電で2時間音楽を聴くこともできる。