【S2000の第一号車も見られる】ホンダコレクションホールをリニューアルオープン

■オヤジさんに捧ぐ…“夢と挑戦の物語”を体感できる施設へ

2024年2月15日(木)、ホンダ(Honda)は、モビリティリゾートもてぎ(栃木県芳賀郡茂木町)にある「ホンダコレクションホール(以下コレクションホール)」を同年3月1日(金)にリニューアルオープンすると発表した。

コレクションホールはホンダの創業50周年を記念し1998年3月に設立された、同社の原点をユーザーやファンに伝える施設。昨年25周年を迎え、これまでクルマやバイク、パワープロダクツといった製品のほか、栄光に彩られたレーシングマシンなども数多く展示してきた。

今回のリニューアルでは、展示の内容が「夢と挑戦の物語」を体感できるものへと進化。創業以来の軌跡を記したパネルを各階に設置し、音声ガイドやスタッフによるツアーとあわせて、ホンダのフィロソフィーや歴史を視覚と聴覚で体感できる。

さらに1階のエントランス正面には、小型ビジネスジェット機「HondaJet Elite II」の実物大インテリアモックアップモデルを展示。実際に機内への乗り込むこともできる。加えて、最新のパーソナルモビリティ「UNI-ONE」の試乗体験など、ホンダのモビリティにも触れられる。

■ホンダコレクションホール 概要

所在地:栃木県芳賀郡茂木町大字檜山 モビリティリゾートもてぎ内

営業時間:10:00-16:30(季節によって変動あり)

入場料:無料(別途モビリティリゾートもてぎへの入場料と駐車料が必要)

■製品展示コーナー(常設展)

時代ごとにフロアを4つに分け、それぞれの時代の特徴をわかりやすく展示。二輪車、四輪車、パワープロダクツ、HondaJetまでの幅広い製品、レーシングマシンの展示に加え、新たに音声ストーリーガイドを用意。自身のスマートフォンや貸出用の機器で二次元コードを読み込むことで、ホンダの「夢と挑戦の物語」を楽しめる。前述したHondaJetのインテリアモックアップへの乗り込みや、パーソナルモビリティの試乗体験もこちらで。

2階南棟 -創業~1970年前後-

「みんなを喜ばせたい」、「技術力で世界に挑戦する」という想いから始まった情熱の時代

2階の南フロアでは、ホンダの創業期の夢と挑戦の物語。浜松の小さな町工場で開発した自転車用補助エンジンから始まり、汎用事業開始、マン島TTレースへの出場、スーパーカブの発売、F1初参戦など、ホンダの幕開けの時代を紹介。

2階北棟 -1970年前後~1985年前後-

創業時からの挑戦が花開き、本田宗一郎の想いを受け継ぐ新たな世代が躍動した時代

2階の北フロアでは、四輪市場への本格的な参入を果たし、F1に再び挑戦し勝利を重ねたホンダの時代を彩る製品・マシンを展示。初代シビックやCVCCエンジン、二輪のロードレース世界選手権やF1第2期に参戦したレーシングマシンなどを展示。

3階南棟 -1985年前後~2000年前後-

一人ひとりの熱い夢や想いを積み上げながら、新しい価値を創造していった時代

3階の南フロアでは、新しい製品が次々と誕生した時代の裏側にあった、壁や逆境に立ち向かう挑戦の物語を紹介。ホンダ初の3ナンバーサイズセダンであるレジェンドや、新世代スポーツカーとして登場したNSXの開発の裏にある物語を紹介している。

3階北棟 -2000年代~-

創業からの想いはそのままに、これまで以上の領域と夢の実現へと突き進んだ時代

3階の北フロアでは、ASIMO(アシモ)などロボティクス技術の研究開発や、航空機の世界への新規参入など、ホンダの新たな価値創造への挑戦の物語を紹介。創業からの想いはそのままに、領域を広げ、夢の実現へと突き進む挑戦を紹介。

■ガレージコレクション(企画展)

コレクションホールでは、年3回、「ガレージコレクション」と称し、常設展では展示しきれない製品を蔵出し。2階・3階の渡り廊下で展示している。今回はリニューアルに合わせ、3月1日(金)より歴代CBシリーズを一挙に公開する企画展、「CBヒストリー Part1」を開始。

【ホンダコレクションホール リニューアル記念】

CBヒストリー Part1 スーパースポーツバイクの先駆車たち

開催日時:2024年3月1日(金)~6月30日(日)

展示概要:CBの誕生から“ナナハン”の語源となった「ドリームCB750FOUR」登場までのヒストリーを、展示車とともに紹介。併せて、CBと同じく1950~60年代に活躍したドイツ、イギリス、イタリアのスポーツバイクも多数展示を予定。

レーサーレプリカ特集 Part1 ワークスレーサーの血統 NSR250R

開催日時:2024年7月6日(土)~10月14日(月・祝)

展示概要:1980年代から始まった二輪車のレーサーレプリカブームを特集。今回は、2ストロークエンジンを搭載したバイクにスポットを当て、コレクションホールが所蔵するNS、NSRシリーズをすべて展示。

ゴールドウイング誕生50周年記念展示&S2000誕生25周年記念展示及びオープンカー特集

開催日時:2024年10月19日(土)~2025年3月9日(日)

展示概要:「Gold Wing(ゴールドウイング)」の誕生50年を記念し、歴代モデルを展示。皇宮仕様車や同車をベースとしたアメリカンカスタムバイク「VALKYRIE(ワルキューレ)」など、これまで展示機会が少なかったバイクも登場。併せて「S2000」の誕生25周年を記念し、同車の生産第一号車や国内外のオープンカーを展示予定。

■ライブラリー&デザインギャラリー

開かれたコミュニティーの場として活用できる「ライブラリー&デザインギャラリー」を新設。ライブラリーは、さまざまな二輪車・四輪車に関する雑誌を見ながら休憩スペースとして利用できるほか、ワークショップスペースとしての活用も可能。デザインギャラリーにはホンダのデザイナーが描いた製品のデザインスケッチや、ホンダのモビリティのアート作品も展示される。

■楽曲

新進気鋭の作曲家、久保田千陽氏によって制作され、インストゥルメンタルの音楽グループ「JPCO (Japan Popular Classics Orchestra)が演奏したオリジナル楽曲を各フロアの背景音楽(BGM)として再生。時代に沿った4つのテーマからなるコレクションホール オリジナルサウンドが楽しめる。

●久保田千陽氏[左]、JPCO (Japan Popular Classics Orchestra)[右]

ここ数年、特に国内のプロダクトにいまいち元気や熱が感じられない…ような気がするホンダ。温故知新と未来の体験で、再び乗り物好きをワクワクさせてほしい。

詳細はこちら →ホンダコレクションホール公式サイト

文=ドライバーWeb編集部