「これからの人生が晴れやかなものになりますように! 」
自分が卒業・退職するときなどに、今まで一緒に過ごした仲間からこのような言葉をかけられたらうれしく感じませんか? 門出の言葉や一言は、勇気や元気を与えるパワーがあります。
この記事では、【退職】【転勤・異動】【卒業】【就職】と場面ごとに、門出の言葉・一言を紹介します。
門出の言葉・一言【退職】
退職の理由は人それぞれ違いますが、新たなステージへ向かうことに変わりはありません。
退職する人に送る、門出の言葉・一言の例文を紹介します。
上司・先輩が退職するときの例文
上司や先輩が退職するときには、お世話になったことへの感謝の気持ちを伝えましょう。
- 〇〇部長には日頃からご指導いただき、ありがとうございました。退職後もご活躍されることを切にお祈り申し上げます。
- 〇〇部長あっての営業部でした。今後のご活躍を部員一同心よりお祈り申し上げます。
- 厳しくも温かみのあるお言葉でいつも励まされました。〇〇課長には大変感謝しております。本当にありがとうございました。
こうした場面では、お世話になったことについて具体的なエピソードを交えると、より気持ちが伝わります。
同期が退職するときの例文
同期が退職する際には、共に頑張ってきたことを伝えると気持ちのこもった門出の言葉になります。
- 入社時から5年間、お互いに頑張ってきたよね。5年間頑張り続けて得たものを、〇〇さんなら次の職場できっと活かせるはず。無理しない程度に頑張ってね。
- 月末処理のとき深夜まで一緒に残業したことは今でもよい思い出です。いろいろ助けてくれてありがとう。次の職場で落ち着いたら飲み行こうね。
- 悩みをたくさん聞いてもらって、〇〇さんにはたくさん救われました。〇〇さんがいたからこそ、ここまで頑張ってこられたよ。本当にありがとうございました。
同期の場合、仲間意識の高い言葉をかけると、親しみのある深い言葉として感謝の気持ちが伝わるでしょう。
部下・後輩が退職するときの例文
部下や後輩が退職するときには、今後の成功を祈る気持ちを伝えてあげましょう。
- 〇〇さんはいつも熱心に仕事をしていましたね。次の職場でもきっと成功すると思います。頑張ってください!
- チームリーダーとしていろいろと頑張っていましたね。お疲れさまでした。前向きな姿勢でさらに突き進んで行ってくださいね。
- お仕事お疲れさまでした。真面目で誠実な性格のあなたはどこに行っても認められるに違いありません。新たな場での活躍を期待しています。
後輩に対する成功と晴れやかな人生に対して心から祝福する言葉を贈りましょう。
門出の言葉・一言【転勤・異動】
会社員にとって転勤や異動は大きな出来事のひとつです。希望が叶って転勤・異動する場合もあれば、本意ではない場合もあります。このようなときには状況に応じて気遣いすることが重要です。
ここでは、転勤しようとする人に対する門出の言葉を紹介します。
上司・先輩が転勤・異動するときの例文
上司や先輩が転勤する場合は、転勤の経緯や転勤先の役職などに気をつける必要があります。
- 〇〇課長が異動されるとお伺いして大変驚きました。寂しい気持ちもありますが、新天地でのご活躍を心よりお祈り申し上げます。
- 長きにわたるご指導ありがとうございました。〇〇部長の本社への栄転を心より祝福いたします。新たな環境でも手腕を発揮しご活躍されることと存じます。
- さまざまなご指導をいただきありがとうございました。正直寂しい気持ちもありますが、支社ではお会いできるのでその際はまた一緒に飲みに行きたいです。
転勤の理由に配慮しつつ、これから先に明るい未来があることを連想させるような門出の一言を伝えてください。
同期が転勤・異動するときの例文
同期の転職に対する門出の言葉は、同じ仲間として新天地で活躍する喜びを表しましょう。
たとえばこのような門出の言葉があります。
- 入社以来切磋琢磨しながら一緒に頑張ってきたよね。毎日顔を合わせられなくなるのは少し寂しいけど、お互い一息つきたいときはまたチャットや電話でおしゃべりしようね。新天地でも頑張ってください!
- 念願叶って、希望部署への異動おめでとう! しばらく会えなくなるのはさみしいけれど、活躍できるようにお互い頑張ろうね。
- 転勤と聞いて驚いています。新たな場所でも持ち前の元気さと明るさで頑張ってください!
親しみのある言葉でお互いの健闘をたたえ合うことが重要です。
部下・後輩が転勤・異動するときの例文
新たな場面で活躍することを期待して送り出す一言を伝えると、部下のやる気を引き出せるでしょう。
- 今までお疲れさまでした。次の部署に行っても持ち前の明るさと素直さがあれば、楽しく仕事ができるはずです。悩みがでてきたときは、相談にのるのでいつでも連絡してきてくださいね。
- 誰よりも仕事に一生懸命でいつも深夜まで残業していた姿が、ずっと頭に残っています。新天地でも明るく元気にがんばれ! 無理はしすぎないでくださいね。
- 〇〇さんはいつも明るく職場のムードメーカーでしたね。年上の私も、〇〇さんの明るさに何度も助けられました。新しい職場でも明るく楽しい雰囲気を作っていってください。
このように、職場から祝福の言葉をかけられることによって、新たな人生を明るく前向きに一歩踏み出せるでしょう。
門出の言葉・一言【卒業】
卒業は新たな人生の幕開けとなる重要なイベントのひとつです。同じ学び舎で文武両道に励んだ日々を懐かしみながらも、晴れの門出を祝う一言を贈りましょう。
先輩が卒業するときの例文
先輩が卒業するときには感謝の気持ちを伝えるとともに、尊敬していることを一言添えると喜んでくれるでしょう。
- ご卒業おめでとうございます。先輩にはいつもお世話になりました。私も先輩のような人になれるように頑張ります。ご卒業されても素敵な日々をお過ごしください。
- ご卒業おめでとうございます。4月から新しい生活の始まりですね。ユーモアで溢れている明るい先輩なら、大学でも人気者になって楽しい生活を過ごされると思いますが、たまには私たちにも構ってくださいね!
- ご卒業おめでとうございます。勉強も部活も全力で取り組んでいた姿にいつも憧れていました。かっこいい先輩の姿を胸に、私たちも頑張ります。お体に気をつけて素敵な日々をお過ごしください。
卒業後も先輩のことを尊敬し続ける気持ちを伝えることが重要です。
友人が卒業するときの例文
共に歩んできた友人に対しては、一緒に過ごした時間が大切で思い出深いことを伝えると、気持ちが込められた一言になります。
- 卒業おめでとう! 〇〇のおかげで毎日が楽しかったです。夏合宿で2人で夜通しおしゃべりしたこと、一生忘れません。これからもよろしくね。
- 〇〇さん、卒業おめでとう! あっという間の3年間だったね。同じクラスになれたことが最高の思い出です。少し離れてしまうけど、これからも仲良くしてね。
卒業しても友人として仲良くしたい気持ちを伝えると、長きに渡りよい関係が築けるでしょう。
後輩が卒業するときの例文
後輩が卒業するときには、新たな一歩を不安なく進んでいけるような一言を贈りましょう。
- 卒業おめでとう。吉田さんも卒業を迎えたのですね。大学に行っても定期的に連絡を取り合いましょう!
- 卒業おめでとうございます。新たな一歩の始まりですね。明るい未来に向けて新たな気持ちで進んでください。
- 卒業おめでとう。3年間の学校生活で学んだことはこれからの人生に役立つはず。華の大学生活、一緒に楽しもうね!
先輩として、後輩の新たな船出を晴れやかな気持ちで送り出してあげてください。
門出の言葉・一言【就職】
就職は社会人として自立する大きなきっかけです。社会に踏み出すことを祝福するとともに成功を祈る一言を贈りましょう。
先輩が就職するときの例文
先輩の就職を祝うときには、一足先に社会に羽ばたく先輩への憧れと尊敬の気持ちを込めて一言伝えると、喜んでくれるでしょう。
- 就職おめでとうございます。先輩の頑張りにいつも励まされていました。社会という新たなステージでも、先輩らしいやさしさで周りの人を癒してあげてください!
- この度は就職おめでとうございます。一足先に社会へ羽ばたく先輩は、何だか遠い存在のように思えます。社会人になっても素敵な先輩のままでいてください!
- 就職おめでとうございます。先輩も社会人になるのですね。私も先輩を見習って、1年後に胸を張って卒業できるように頑張ります!
先輩への憧れの気持ちを素直に伝えましょう。
友人が就職するときの例文
友人に対する就職の門出の言葉は、社会人になる不安をともに乗り越え励まし合うような一言を伝えましょう。
- 就職おめでとう! いよいよ社会人だね。これからもお互いに切磋琢磨して頑張ろう!
- 就職おめでとう! 第1志望の会社に内定が決まって私も嬉しいよ。社会人になっても自分らしさを忘れずに頑張ろうね!
- 就職おめでとう。社会への第一歩、緊張するけど私たちの持ち前の明るさで前向きに進んでいけばきっと大丈夫だよね! 社会人になっても定期的に飲みに行こうね。
社会人になったあとも長い付き合いができるように一言伝えましょう。
後輩が就職するときの例文
後輩が就職する際には不安を打消し、期待していることを伝える一言を贈りましょう。
- 就職おめでとう。新たな一歩の始まりだね。精一杯頑張れば、社会でも認められるようになれるはず。頑張ろうね!
- 就職おめでとうございます。先輩として一言、社会人は誠実さが大切! 明るく前向きに頑張ってくださいね。
- 就職おめでとう! 〇〇さんの社会人デビュー、私もとても嬉しいです。これから社会人として数多くの経験を積み、立派に成長することを期待しています。
後輩の就職を一緒に喜ぶような、心温まる言葉を贈りましょう。
門出の言葉・一言のポイント
門出の言葉を伝えるときには、初めに感謝の言葉やねぎらいの言葉を伝えましょう。
そのあとエピソードに触れると心のこもったメッセージとして伝わります。エピソードで感じたこと、感謝したこと、お世話になったことなど気持ちを込めた一言を贈ると相手は喜んでくれるはずです。
最後に、これからも活躍してほしい、幸せになってほしいという未来に向けた一言で締めくくると、簡潔なのに心のこもったメッセージになります。
門出の言葉・一言として使ってはいけないもの
門出の言葉や一言にはふさわしくない言葉もあります。たとえばネガティブな言葉や不吉なことをイメージするような忌み言葉です。
ここでは、門出の言葉として使ってはいけない言葉や表現について解説します。
消極的な言葉・ネガティブな言葉
新たな門出を祝うときに消極的なメッセージを送ってはいけません。
たとえばこのような言葉です。
- 転職先の会社では失敗しないといいね。
- あなたは少しおしゃべり癖があるから控えた方がいいよ。
- 今後の行く末が心配でたまりません。
こうした言葉は相手を祝福しておらず卑下する言葉です。同僚や友人、仲間など関係性が近い人に対して、つい冗談のつもりで使ってしまうことがあるかもしれません。しかし、相手の未来を祝福するときに使うのは不適切です。
門出を祝福するときには前向きでポジティブな言葉を選ぶように気をつけましょう。
忌み言葉・重ね言葉
忌み言葉とは不吉なことを連想させる言葉です。
たとえば、「終わる」「おしまい」「最後」といった言葉や「九(く)」「四(し)」が該当します。こうした言葉は祝い事の席では使用しないことが常識です。
さらに「重ね重ね」「しばしば」「くれぐれも」といった重ね言葉も、門出の言葉や一言にはふさわしくありません。
相手に不快な気持ちをさせないためにも、忌み言葉や重ね言葉を使用するのは避けましょう。
相手との関係性を無視した言葉
門出の一言を伝える際に親しみを込めるがあまり、つい羽目を外した物言いになってしまう人もいますが、関係性を無視した言葉遣いは避けましょう。たとえば目上の人に対してこのような言葉を使うのは失礼です。
- 部長も時々やらかしちゃったよねえ。
- これからもよろしくっす!
- 近藤さんならやればできるさ!
たとえ普段から距離感が近い人であっても、門出を祝うときには相手に対する尊敬の気持ちを忘れてはいけません。相手との関係性を考えたうえで門出の言葉を贈ることが重要です。
門出の言葉・一言を添えて今後の素敵な人生を祝福しましょう
今回は門出の言葉・一言をご紹介しました。
いずれの場面においても相手の新たな船出を祝い、心のこもった一言を贈ることが大切です。相手との関係性や状況に応じて適切な一言を伝えるように意識することで、あなたの気持ちが相手に強く伝わります。
身近な人に人生の転機が訪れた際には、心温まる門出の一言・言葉を贈ってみましょう。