阿佐海岸鉄道は14日、ダイヤ改正を2024年3月16日に実施すると発表した。DMVの運行開始から2年以上が経過し、利用状況をはじめ、インバウンドなど団体客からのニーズ等も把握できてきたことから、効率性と利便性を考慮した運行ダイヤに変更する。

  • 阿佐海岸鉄道DMVのダイヤ改正は3月16日に実施される

同社のDMV(デュアル・モード・ビークル)による運行は2021年12月からスタート。おもに阿波海南文化村~道の駅宍喰温泉間を往復し、このうち阿波海南~甲浦間を鉄道モード、他の区間をバスモードで走行する。土休日(土・日曜日と祝日)は阿波海南文化村~道の駅宍喰温泉間の運行に加え、阿波海南文化村~海の駅とろむ間を走る便も1日1往復設定されている。

2024年3月に実施するダイヤ改正で、経費節減や緊急時対応を踏まえ、運行ダイヤを効率化するほか、利用ニーズに応じた運行ダイヤを設定することで利便性向上も図る。現在、平日は月・木・金曜日に13往復、火・水曜日に8往復の運行だが、ダイヤ改正後、平日は曜日を問わず8往復の運行に変更。多客期等の平日に最大5往復の臨時運行を実施する場合があるとのこと。

土休日は室戸方面の下り便(現在は阿波海南駅11時48分発)と後続の下り便(現在は阿波海南駅12時0分)の出発順序を入れ替え、阿波海南駅において11時50分に道の駅宍喰温泉行、12時2分に海の駅とろむ行が発車する運行ダイヤに変更。あわせて室戸方面の下り便・上り便ともに宍喰駅で5分間停車(下り便は宍喰駅12時14分着・12時19分発、上り便は宍喰駅15時1分着・15時6分発)とし、鉄道モードの車両撮影や、1階改札口での「鉄印」の購入を可能にする。

土休日は昼間の需要が多いことから、夕方に運行される1往復(現行の下り便は阿波海南駅16時54分発、上り便は甲浦駅16時28分発)を振り替え、昼間の便に変更。ダイヤ改正後、阿波海南駅を9時14分に発車する下り便(阿波海南文化村初道の駅宍喰温泉行)、甲浦駅を12時38分に発車する上り便(道の駅宍喰温泉発阿波海南文化村行)が設定される。

  • 阿波海南~甲浦間は鉄道モードで走行

なお、ダイヤ改正の実施に合わせ、団体予約(10名以上)もリニューアル。定期便は最大16席まで、臨時便は最大18席まで申込み可能とし、臨時便の申込み期間を6カ月前から乗車月の前月10日までとする。例として、4月乗車分(4月1~30日に運行)の臨時便で団体予約を行う場合、3月10日が申込み締切日に。定期便の申込み期間に変更はなく、乗車予定日の6カ月前から20日前までとなる。