JR東日本、JR東日本商事、KDDIの3社は14日、デジタル空間にE217系の車両内を再現し、座席や吊り革など鉄道古物販売のニーズを探る実証実験を行うと発表した。
E235系への置換えが順次進められている横須賀線・総武快速線の車両E217系をスキャンし、3Dモデル化によって車両内をデジタル空間上に再現。KDDIの実店舗空間を再現したバーチャル店舗で買い物ができる「αU place」で使われている技術を活用するという。
利用者は「JRE MALL」からデジタル空間にアクセスし、車両の内部を自由に移動しながら欲しい部品にコメントできる。他の人とコメントを共有し、より細かいニーズを書き込むこともできるが、実際の購入はできない。体験後にデジタル空間の環境や操作性などに関するアンケートがあり、回答した先着100名に鉄道グッズショップ「TRAINIART JRE MALL店」で使える1,000円引きクーポンをプレゼントする。実証実験の期間は2月22日までとされている。
利用状況を踏まえ、デジタル技術による鉄道古物販売の有用性やサービス内容について検証し、デジタル空間上での事前予約販売等を検討するとしている。