現役時代の岡田幸文氏(C)KYODO NEWS IMAGES

◆ 「ランナーを一人でも還したいというところ」

 昨シーズン12球団トップの108盗塁を決めながら、得点数は513と12球団中6位の数字に終わった楽天ゴールデンイーグルス。今シーズンから就任した今江敏晃監督はテコ入れ策として、ロッテ時代に俊足好守でならした岡田幸文コーチをサードコーチャーズボックスに経たせることを決めた。

 この決断に12日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説者として出演した館山昌平氏は「岡田コーチに任せたというのは、ここというときに1本でホームまで還ってこれなかったという、この確率のところですよね。“エリア66”と言われ、守備範囲が非常に広かったスペシャリストに相手の外野の守備位置まで把握してもらって、できるだけいいスタートを切らせて、ランナーを一人でも還したいというところですよね」と抜擢の意味を説明。

 もう一人の解説者・坂口智隆氏は「(元外野のスペシャリストだからこそ)捕り方までわかると思うんですよね。この体勢だと送球に移りやすいとか、普通に見えても実は投げにくいときってたくさんある。肩が強いからといってストップではなくて、キャッチャーが捕りやすい(送球)なのかとかの“質”まで見極められると思うので、非常にいいと思いますね」と新監督の決断を絶賛した。

「残念そこは岡田」とまで言わせしめたファインプレー製造機の能力がコーチャーズボックスで発揮されるのかも、今季の楽天のチェックポイントになりそうだ。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』