JR東海リテイリング・プラスは、実際に新幹線の車内に設置されていたテレホンカード自動販売機を2月19日から一般向けに販売すると発表した。
今回販売するテレホンカード自動販売機は、JR東海の0系・100系・300系・700系・N700系に設置され、車両の世代交代とともに最新の車両へ載せ替えられてきた個体だという。東海道新幹線の公衆電話は開業翌年の1965(昭和40)年から車内に設置され、その後、テレホンカードの普及に合わせ、車内のデッキ部分などにテレホンカード自動販売機を設置していた。新幹線車両をデザインしたテレホンカードなどを販売し、乗車記念で購入されることも少なくなかったという。
しかし、携帯電話の普及などにより、新幹線車内での列車公衆電話サービスは2021年6月30日で終了。テレホンカード自動販売機も役目を終えた。
今回は自動販売機の本体に加え、購入する自動販売機が設置されていたN700系の車両(編成と号車)を記した証明書と、新幹線100系・300系・700系などをデザインした8種類のテレホンカードのレプリカ(紙製)を付けて販売する。テレホンカードのレプリカを自動販売機前面の窓に差し込むことで、さまざまな時代のテレホンカード自動販売機の姿を再現できる。
自動販売機の大きさは縦約43.5cm・横約17cm・奥行き約32cmとされ、重さは約15.3kg。価格は2万9,800円。「JR-PLUSオンラインショップ」にて、20台限定で販売される。早期に売り切れた場合、再販することもあるとのこと。