©青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996
名探偵コナンアニメ『名探偵コナン』(読売テレビ・日本テレビ系、毎週土曜18:00~)2月10日は『お騒がせな籠城』が放送された。
住宅街に拳銃を持った男が現れ、女性を人質にして近くの家に籠城するという事件が発生した。テレビでその様子を見ていた江戸川コナンと毛利小五郎は、慌てて現場に向かう。訳の分からない要求をしてくる犯人に困惑する目暮警部たち。そこへ家の持ち主が駆け付け「ここは空き家で明日にも解体工事が行われるため、ドアや壁をぶち破って突入して構わない」と言う。話し合いをしている最中、家の中から二発の銃声が聞こえてくる。家の中に踏み込んだ警察が見たのは、眉間を撃ち抜かれた人質の女性と、自身の口に拳銃を突っ込んで命を絶っている犯人の姿だった……というストーリー。
その後、拳銃を持った男と人質の女が知り合いだったことが分かる。誰かと賭けをして“世間を驚かせるようなバカな冗談”を実行した末に、大きな騒ぎになったことを後悔して心中してしまったのだと考えられた。
しかし、それらはすべて本物の犯人が仕組んだものだった。真犯人は、被害者二人が犯行現場となる家に籠城するように誘導。フード付きの真っ黒な服で天井裏に潜み、隙を見て二人を気絶させて犯行に及んでいた。
SNS上では「二十時間も天井裏に隠れてたの凄すぎでしょ」「素早すぎる手刀!」「見た目もあって忍者にしか見えん」といった感想が見られた。
恨みによる火事場の馬鹿力なのか、“公園で日向ぼっこをして過ごしているおじいさん”とは思えない行動力を見せていた真犯人。被害者の二人が様々な恨みを買うような人物だったこともあり、視聴者の間では「どんなに悪い人間でも殺害してはいけない」という声とともに「その凄い力を別のところに使えなかったのか」と、真犯人の行動を惜しむ声が上がっていた。
【文:山田 奈央】
https://www.youtube.com/watch?v=bjBd_phQ5dI