今年は暖冬の影響により、花粉の飛散が例年よりも早まっているのだそう。そこで今回はリンナイが、耳鼻咽喉科専門医の石井正則先生が監修した花粉対策○×クイズを紹介する。
■クイズに答えながら有効な花粉対策をチェック
それでは早速、石井先生が監修した「花粉対策○×クイズ」にチャレンジ! 正解数が7問以上の人は花粉対策優等生、5〜6問の人は優等生までもう少し、4問以下の人はいますぐ見直す必要があるとのこと。
- 外出時は革製品を着る
- 床掃除は乾拭きより水拭きがよい
- 午前中に天日干しをする
- 年中室内干しか、乾燥機を使用する
- 手洗い、うがい+鼻うがいをする
- 毎日ヨーグルトを食べ続ける
- ブドウや赤ワインなど、ポリフェノールをとり続ける
- 鼻づまりのときは鼻を温める
- 加湿器で花粉の飛散を防ぐ
気になる正解は…?
答えとともに、石井先生が各項目の対策について解説していく。
1. 外出時は革製品を着る
答えは「×」。革製品の表面には見えない凹凸があり、付着した花粉が取り除きにくいのだそう。衣類の静電気を抑え花粉を寄せ付けないようにするには、植物繊維(綿や麻)などをすすめるとしている。
2. 床掃除は乾拭きより水拭きがよい
答えは「×」。水拭きをすると花粉が水でふやけてはじけ、はじけた花粉は体に入りやすくなってしまうとのこと。これにより、花粉症の症状を悪化させてしまう。水拭きをする前に、乾拭きか掃除機をかけて花粉を取り除くようにするといいそう。
3. 午前中に天日干しをする
答えは「×」。花粉の飛散量は1日2回、昼前と日没前にピークに達するが、朝から晩まで飛散している。「洗濯物にカバーをかけない限り花粉の付着は防げないため、花粉が飛ぶ時期の天日干しは避けた方がいい」としている。
4. 年中室内干しか、乾燥機を使用する
答えは「◯」。先述のとおり、花粉が飛散する時期の天日干しは避けるのが必須。また、花粉は春に限らず一年中飛んでいるため、家族が花粉症の場合は室内干しを推奨している。
5. 手洗い・うがい+鼻うがいをする
答えは「◯」。下を向いて「えー」と声を出しながら鼻うがいすることで、鼻と口から水が出しやすくなるとともに、中耳炎を防ぐことができるのだそう。回数は1日2〜3回行うのが望ましい。
6. 毎日ヨーグルトを食べ続ける
答えは「◯」。R-1、LG92など、免疫力を高める乳酸菌を多く含む製品は効果的なのだとか。ただし、花粉の時期だけでなく、長期間にわたって食べないと効果が期待できないとのこと。
7. ブドウや赤ワインなど、ポリフェノールをとり続ける
答えは「◯」。ヨーグルトと同様、長期間にわたって摂取することで効果が期待できるのだそう。ただし、食べ物によってはアレルギー症状が出る場合もあるため注意が必要。
8. 鼻づまりのときは鼻を温める
答えは「◯」。鼻を温めることで鼻腔内の粘膜の交感神経を刺激し、鼻腔が広がり鼻の通りが良くなるそう。同時に血流も良くなるため、鼻の粘膜の腫れを軽減することが期待できる、としている。
9. 加湿器で花粉の飛散を防ぐ
答えは「×」。床を水拭きするのがNGなように、花粉に水滴が触れるとふやけて中身がはじけ、さらに花粉を起こしてしまう可能性がある。お風呂場のような湯気がない限り花粉は舞い上がってしまうため、何台もの加湿器でフル回転しないと花粉の飛散を防ぐことは期待できないのだそう。
石井正則先生は、耳鼻咽喉科専門医、JCHO 東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長、JAXA 宇宙医学審査会委員。また、ヨギー・インスティチュート認定のヨガインストラクターとしても活動しており、最新の著書に『めまい・耳鳴り・難聴 を自分で治す本』(二見書房)などがある。