ワイヤレススピーカーを選んでいるとき、接続方法として「Bluetooth」にくわえ「AirPlay」と表記されている製品を見たことはありますか? Bluetoothならイヤホンでお馴染みだけど、AirPlayは...そもそもBluetoothでなかったら何なの? と疑問に思うかもしれません。

Bluetoothを利用した音楽再生は、2024年現在「A2DP」というプロファイル(Bluetoothにおける通信規約、音楽再生やマウス/キーボード接続など用途別に分かれている)を利用する製品がほとんどです。その場合、事前に「ペアリング」と呼ばれる登録手続きを行わなければなりません。

このペアリング、スマートフォンごとに対応が必要です。客が1名ならまだしも、3名、4名ともなるとペアリングの手間が嵩むため、客が持ち寄った曲を再生しようとすると興冷めします。

一方のAirPlayは、同じWi-Fiネットワークに接続してしまえば出力先を変更するだけでOK。iPhoneの場合、コントロールセンター右上の領域をタップすると、AirPlayスピーカー(またはテレビやステレオコンポ)が現れるので、タップすれば音楽が再生されます。iPhoneやMacなどAirPlay対応端末で再生しなければならないものの、Aさんが選んだ曲の次はBさん、その次はCさん...といった"推し曲リレー"もかんたんです。

しかも、AirPlayではWi-Fi経由のロスレス伝送を行うため、音質的にも有利です。Bluetoothオーディオは基本的に可逆圧縮となるため、多少なりとも音質劣化を伴いますが、AirPlayは音源がCD品質であれば劣化しません。いちどBluetoothオーディオと聴き比べてみては?

  • AirPlayにはBluetoothにないメリットがあります