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球春到来を迎えたプロ野球。各球団は補強を終えて、新戦力の活躍や若手の台頭を期待したいところだろう。選手たちは開幕に向けての調整を行う時期であるが、開幕直前にトレードを言い渡されるケースも少なくない。そこで今回は、シーズン開幕直前にトレード移籍をした現役選手を紹介したい。
田口麗斗(東京ヤクルトスワローズ)
・投打:左投左打
・身長/体重:171cm/83kg
・生年月日:1995年9月14日
・経歴:広島新庄高
・ドラフト:2013年ドラフト3位
東京ヤクルトスワローズに交換トレードで加入した田口麗斗は、ブルペンに欠かせない存在になっている。
2013年ドラフト3位で読売ジャイアンツに入団。高卒3年目の2016年には初の2桁勝利(10勝)をマークすると、翌2017年には13勝4敗、防御率3.01の好成績を残した。
しかし、2018年以降は先発投手として苦しみ、2019年からはリリーフに配置転換。翌2020年には26試合に登板したが、5勝7敗2ホールド、防御率4.63と物足りない数字に終わった。
そんな中、2021年3月に廣岡大志との交換トレードでヤクルトに移籍。同年の中盤までは先発投手陣を支えていたが、奥川恭伸らの成長もあり、シーズン後半からリリーフに回った。
翌2022年は45試合の登板で19ホールドポイント(1勝1敗2セーブ18ホールド)防御率1.25とブルペン陣を支える働きを見せた。
さらに、2023年は守護神に抜擢され、リーグ2位の33セーブを挙げた。2024年もクローザーとして、試合を締める役割に期待したい。
池田隆英(北海道日本ハムファイターズ)
・投打:右投右打
・身長/体重:181cm/91kg
・生年月日:1994年10月1日
・経歴:創価高 - 創価大
・ドラフト:2016年ドラフト2位
トレード加入当初は先発投手として起用された池田隆英。2023年はリリーフとしてフル回転した。
大学では田中正義(現:日本ハム)とともに注目を集め、2016年ドラフト2位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団。プロ2年目に一軍デビューを果たしたが、同年は先発、救援をこなしたものの、防御率5.91と振るわず。
翌2019年はけがの影響で一軍登板なしに終わると、同年オフに育成落ちを経験。翌2020年も二軍で過ごす苦しい時期が続いたが、同年オフに再び支配下を勝ち取った。
すると、2021年2月に横尾俊建との交換トレードで北海道日本ハムファイターズへ移籍。初年度から開幕ローテーション入りし、3勝10敗と大きく負け越すも、防御率3.94とまずまずの数字を残した。
翌2022年は4試合の登板にとどまったが、2023年はセットアッパーを任されるなど、リリーフで台頭。自己最多の51試合に登板し、26ホールドポイント(1勝25ホールド)、防御率2.86の好成績をマークした。
移籍3年目にして、新たなポジションで飛躍を遂げた池田。活躍が一過性でないことを証明するためにも、真価が問われる1年になりそうだ。
福田光輝(北海道日本ハムファイターズ)
・投打:右投左打
・身長/体重:176cm/80kg
・生年月日:1997年11月16日
・経歴:大阪桐蔭高 - 法政大
・ドラフト:2019年ドラフト5位
2023年の開幕前にトレード移籍した福田光輝。新天地では自己最多の出場機会を得たが、一軍定着とはならなかった。
大阪桐蔭高では、2年夏に全国制覇を経験。法政大でも1年春からベンチ入りを果たし、4年時には主将を務めた。その後、2019年ドラフト5位で千葉ロッテマリーンズに入団し、プロへの切符を手にした。
ルーキーイヤーの2020年は開幕一軍入りを果たしたが、15試合の出場で打率.087と振るわず。二軍でも打率.211に終わるなど、プロの壁に跳ね返された。
翌2021年は一軍未出場に終わると、2022年もわずか13試合の出場にとどまり、2023年の開幕前に西村天裕との交換トレードで北海道日本ハムファイターズに加入。
移籍直後は積極的に起用され、プロ初本塁打をマーク。しかし、夏場以降は二軍暮らしが続き、最終的に24試合の出場で打率.175、2本塁打、7打点という成績に終わった。
プロ5年目を迎える2024年は、春季キャンプ二軍スタートに。移籍2年目のシーズンは、勝負の1年となりそうだ。
西村天裕(千葉ロッテマリーンズ)
・投打:右投右打
・身長/体重:177cm/92kg
・生年月日:1993年5月6日
・経歴:和歌山商 - 帝京大 - NTT東日本
・ドラフト:2017年ドラフト2位
開幕直前にトレード移籍となった西村天裕。新天地ではリリーフの地位を確立しつつある。
NTT東日本から2017年ドラフト2位で北海道日本ハムファイターズに入団。プロ1年目から一軍登板を果たすと、26試合登板で10ホールドポイント(2勝2敗1セーブ8ホールド)、防御率3.52をマーク。
翌2019年には35試合に登板し、1勝4ホールドポイント(3ホールド)、防御率3.83とまずまずの数字を残したものの、やや安定感を欠いていた。
その後も目立つような成績を残せず、2023年3月に福田光輝との交換トレードで千葉ロッテマリーンズに加入。
移籍初年度は開幕から21試合連続無失点と安定した投球を見せ、勝ちパターンの一角に加わった。最終的に自己最多の44試合に登板し、18ホールドポイント(4勝14ホールド)、防御率1.25の好成績をマークした。
クライマックスシリーズ(CS)でも計4試合に登板するなど、チームの上位進出に貢献した西村。移籍2年目の2024年は、前年を上回るフル回転の働きが期待される。
廣岡大志(オリックス・バファローズ)
・投打:右投右打
・身長/体重:183cm/81kg
・生年月日:1997年4月9日
・経歴:智弁学園高
・ドラフト:2015年ドラフト2位
ポテンシャルの高さに脚光が集まる廣岡大志だが、昨季途中に再びトレード移籍となった。
2015年ドラフト2位で東京ヤクルトスワローズに入団すると、高卒1年目から一軍で本塁打を記録。2019年には91試合に出場し、打率.203ながら10本塁打を放つなど、長打力を示した。
しかし、レギュラーの座は奪いきれず、2021年3月に田口麗斗とのトレードで読売ジャイアンツに移籍。新天地では坂本勇人の後釜候補として期待されたが、同年は78試合出場、打率.189、5本塁打と低調な結果に。
翌年以降はファームが主戦場となり、2023年5月に鈴木康平とのトレードでオリックス・バファローズへ活躍の場を移した。
移籍後は44試合に出場し、打率.200と目立つ数字こそ残せなかったが、日本シリーズでスタメンに抜擢。第2戦では4打数2安打1打点と躍動した。
オリックスで3球団目の所属となる廣岡。2024年は才能を開花できるか、注目が集まる。
【了】