紅白戦に先発登板し2回無失点と好投したDeNA・中川颯

◆ 「新入団なのでルーキーの気持ちで」

 DeNAに新加入した中川颯投手(25=前オリックス)が10日、チームの今季初実戦となる紅白戦(7イニング制・特別ルール)に先発登板し、2回無失点と好投した。

 紅組のスターターを務めた新戦力。初回は1番・佐野、3番・勝又に安打を許し得点圏に走者を背負ったものの、5番・知野を二飛に仕留めるなど無失点スタートを切った。2回は7番・関根、8番・西浦をいずれもフライアウトに仕留めるなどテンポ良く3者凡退。6番・松尾の三・本間に転がったボテボテの投ゴロを落ち着いて処理するなど、フィールディングの上手さも見せた。

 中川颯は2回2安打無失点の好投で交代。三浦監督は試合後「移籍してきて一発目というところで持ち味を見せてくれた。いいスタートが切れたと思う」と評価した。

 横浜出身で、桐光学園高から立大を経て2020年の支配下ドラフト4位でプロ入り。オリックスでは入団年からリーグ3連覇を果たした強力投手陣の層の厚さに埋もれる形となったが、育成契約だった昨季は二軍戦で防御率1.38をマークした。

 幼少期から憧れていた地元球団に支配下選手として移籍し、「必要とされたところで自分の仕事ができるように。新入団なのでルーキーの気持ちでやっていきたい」と意気込むサブマリン。目標とする先発ローテ入りへ好スタートを切った。

(取材・文=上村祐作)