シャープは、ホテルで客室のテレビに話しかけると、人気の観光スポットやイベント情報をChatGPTを用いて音声案内するシステムなどを「第52回 国際ホテル・レストラン・ショー」(会場:東京ビッグサイト/会期:2月13〜16日)に出展する。
インバウンド需要が高まる一方、人手不足が課題となっているホテル業界に向けて、宿泊施設の業務効率化に寄与するという複数のソリューションを提案する。主な出展内容は以下の3点。
- 客室インフォメーションサービス「Inforia(インフォリア) for Hotel」
- 「Inforia」の生成AIを活用した音声案内機能(初公開・参考出展)
- コイン式全自動洗濯乾燥機
Inforia for Hotelは、客室に設置されたテレビやタブレットを介し、宿泊するゲストへ情報発信したり、ゲストからのリクエストを受け付けるといったことを非接触・非対面で行えるようにするクラウドサービスで、2022年からホテル業界向けに販売している。
今回、客室から食事の注文が行える「ルームオーダー機能」をアップデート。新たに、卵のゆで具合やステーキの焼き加減、客室に届ける時間帯など、きめ細かな注文に対応できるようにした。日本語に加えて英語や中国語、韓国語にも対応する。
さらに初公開となるInforiaのオプションとして、OpenAIが提供する「ChatGPT」を用いた音声案内機能を参考出展。客室のテレビに接続した専用のリモコンを介して、ゲストから音声で受けた質問に対し、ChatGPTから導いた回答を音声で返答するもので、周辺の人気の観光スポットやイベント情報など、ゲストの要望に応じた提案が可能になるとのこと。サービスの質を維持しながら、省人化に寄与するという。
このほかに出展するコイン式全自動洗濯乾燥機は、IoTに対応することで、客室のテレビやタブレットからランドリーコーナーの洗濯乾燥機の稼働状況を確認できるようにしたもの。QRコード決済にも対応しており、キャッシュレス決済で運用することで、両替や集金の手間を削減できるとする。