工事現場や建築現場の敷地を「取り囲む」ように設置された白い壁。街中でよく見かけますよね。中にはイラストや写真をラッピングしたものもあります。

先日、札幌のさまざまな情報を発信する、しょーこ@札幌クリップ(@kotton105910)さんが見かけたのも、同様の壁。でも、ちょっと様子が異なるようです。

2023年末には工事の見通しがたっていないと聞いた北海道ビル跡地。
「ここにたつ」というナゾの文字。
文の最初なのか終わりなのかもわからず 囲い横にあるテープにも不思議な文が これなんでしょ。気になる 誰か教えて~。
(@kotton105910)より引用

  • 提供:しょーこ@札幌クリップ(@kotton105910)さん

写真を見ると、確かに謎の文字が。2枚目の写真は「途中でブツ切り」されたようにも思えます。誰に向けたメッセージなのでしょう……。

この投稿に対して、「テープのほうは、右から左へ読むと文章にはなってますね。だからといって意味はわかんないですけど」「怖すぎ」など、同様に困惑する読者からもコメントが寄せられていました。

また「うちの会社が解体請負ってたから、うちの会社で貼ったんだろうけど、何でしょうね?」という、意外な関係者からも疑問の声が出ていました。

謎が明かされる?

札幌市民が首をかしげる謎の文字ですが、どうやらアート展の作品の一部のようだと、しょーこさんへ報告が届いていました。

「チ・カ・ホで展示中のアート作品「ここにたち、ここにたつ」とつながっているんじゃないかと思います」
「今チカホで展示してあるアート作品に見えます。もしかしたら地下から地上に続いているアートなのかも」

筆者も調べてみると、「サッポロ・パラレル・ミュージアム2024」という、アートイベントで展示されている作品の一つのようです。同イベントの公式サイトには次のように説明されています。

サッポロ・パラレル・ミュージアムは、まちなかとウェブで展開することで、世界中のどこからでもアクセス可能な展覧会として2021年にスタートしました。
「サッポロ・パラレル・ミュージアム2024」公式サイトより引用

「まちなかが美術館」がコンセプトのようで、立体的に街中の空間を活用した展示作品なのでしょう。

こうした仕掛けは他の街でも実施されているのかもしれませんね。皆さんの住む場所にも、何気ない日常にアートが隠されているのかもしれませんよ。