名張毒ぶどう酒事件を追った東海テレビのドキュメンタリー番組『いもうとの時間 名張毒ぶどう酒事件・裁判の記録』が、きょう10日(14:15~)に放送される。

  • 『いもうとの時間 名張毒ぶどう酒事件・裁判の記録』

1961年、村の懇親会でぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡した「名張毒ぶどう酒事件」。逮捕された奥西勝さんは無実を訴え続けるも、89歳でこの世を去った。再審請求は妹の岡美代子さんが引き継ぐことに。弁護団は新証拠を出し続けるが、再審の扉は開かず、10度目の再審請求も幕を閉じてしまった。

妹は現在94歳。残された時間はそう長くはない。しかし兄の無実を信じ続け、長生きを誓う。

一審判決は無罪で4年間、塀の外に出ていた。二審の死刑判決で兄と別れた寂しさや悔しさは忘れることがない。裁判官はなぜ死刑判決を維持し続けるのか。

名張事件を取材し続けて45年、東海テレビの名張事件ドキュメンタリーはこれが8作目となる。取材を引き継いできたディレクターたちの思いを結集させ、裁判の非道ぶりを叫ぶ。

ナレーションは、仲代達矢。1月末で同局を退社した阿武野勝彦氏にとって、東海テレビ局員として最後のプロデュース番組となり、ディレクターは鎌田麗香氏が担当している。

(C)東海テレビ放送