【山梨県・群馬県】「おっきりこみは、ほうとうの下位互換?」似たもの同士の戦い、決着は2日目!

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山梨県の名物料理、「ほうとう」を知る人は多いだろう。

そう、うどんを平たくしたような麺が、味噌ベースのつゆにはいった食べ物。山梨に行ったことがある人なら、食べたことがあるのでは?



では群馬県の「おっきりこみ」はご存じだろうか。

残念ながら、「ほうとう」に比べると知名度は低いようだが、やはり平たい麺をつゆで食べる食べ物。東京で写真を見せるとどうしてもみなさん「ほうとう」と答える。群馬の「おっきりこみ」と教えると、「知らない、ごめんなさい群馬の人」と謝られてしまう。



この2つは、どうしても対立しがちだ。


©ytv (19633)©ytv (19660)群馬に行き、おっきりこみはひょっとして、ほうとうの一種では?と聞くと「知らないのに一緒とか言ってほしくない」と憮然とする。

山梨でほうとうも食べたが、おっきりこみの方が数段上だよ」と言い切るお父さんもいる。


©ytv (19637)一方山梨県でおっきりこみの写真を見せると当惑し「ほうとうじゃないの?」と言う。群馬県のおっきりこみだと言っても「知らない・・・ほうとうの下位互換?」と見下してくる。「おっきりこみを食べにわざわざ群馬に行く人っているのかな?」とマウンティング。



平たい麺を使うのは似ているが味は全然違う。山梨県民は「ほうとうは、味噌!」と力を込める。「同じ空っ風の吹くところだから悪いことは言えないけど、おっきりこみは亜流ですね」とけっこう悪く言うおじさん。



これに対し、群馬は何かと味噌好きのはずだが、おっきりこみは醤油味


©ytv (19639)味噌味のおっきりこみは?と聞くときっぱり「なし!」と回答。「おっきりこみに失礼だよね」とまで言う。

醤油味の方が野菜の味も出るし、麺にも染みておいしい。」「味噌味だと、味噌だけの味になっちゃう」と、ひたすら醤油が正しいと主張し続ける群馬県民。



さて具材はどうだろう。山梨県でほうとうに欠かせない具材を聞くと小学生男子が迷いなく「カボチャですね、カボチャ」と即答。「冬でも体を温めるためにカボチャを入れるんです」とちゃんと理由まで説明してくれる。「カボチャが入ってないほうとうは武田信玄が怒ると思います」とまで主張。



山梨女子はもっと具体的だ、「カボチャは溶けてオレンジ色になって麺に絡まるのがおいしい」。実際、山梨県各地のお店でほうとうを注文すると、100%と言っていい確率でカボチャが入って出てくるのだ。

「おほうとうにはカボチャが合うの。それは方程式じゃなくて、自然の摂理。」強引な説得でカボチャが必要と認めさせるおかあさん、力強い。



群馬のおっきりこみはと言うと、にんじんや里芋など根菜類がどっさり


©ytv (19641)だがカボチャは入っていないぞ。「カボチャ入れないですか?」と聞くと一斉に全否定。「味がボケる、甘っとろくなるから」と、山梨県民がカボチャの良い点としてあげたことをネガティブに言うから面白い。

お祭りの最中のキップのよさそうなお兄さんに聞くと「甘えじゃねえですか。しょっぺえもん食ってる時に邪魔だな〜って感じちゃう。お呼びでねえやつ」とやっぱり否定。



似てるけど違う、ほうとうとおっきりこみはどう生まれたか。高崎商科大学の熊倉浩靖教授に聞いた。「実はルーツが同じ食べ物なんです」ええ?!そうだったのか!「遣唐使が伝えてきたハクタクという、小麦粉を薄く延ばした煮込みうどんのような料理で、平安時代の終わりに河内源氏と共に関東に伝わりました。」


©ytv (19643)元は同じ料理なんだから、もう少し歩み寄ってもいいのではないか。群馬のお兄さんがおっきりこみについて、「翌日のクッタクタのやつを朝食べるとうまいよな」と言い出した。これには山梨県民も「2日目のほうとうって、よく言うよね。」と賛同する。どちらも、煮込みすぎてどろっどろになったのをごはんにかけておいしそうに食べている。そこ、同じだね!



この勝負、ルーツも同じで2日目もおいしいってことで引き分けってことにしましょう!なにしろ、どっちもおいしそうだもんね!