フェムテックプロダクト・サービスの展示・販売・体験イベント「Femtech Fes!(フェムテック・フェス)」が、2月9日~11日の期間、六本木アカデミーヒルズにて開催されている。
フェムテックとは?
フェムテックとは、女性(Female)と技術(Technology)を組み合わせた造語。一般的に月経、妊娠、更年期など女性特有の健康課題に対してテクノロジーを用いたデバイスやアプリ、プロダクトなどを指しており、女性のQOLを向上させるべく誕生した市場でもある。
近年、女性の社会進出ともに注目が集まり、大手企業も参入してきている。そんなフェムテックの最新アイテムなどに触れられる本イベントは、今年で4回目。
今回は、"Femtech(フェムテック)"という言葉の生みの親であり、月経管理アプリ「Clue」の創業者であるIda Tin(イダ・ティン)氏など、海外のフェムテック起業家が多数来日し、講演なども開催される。
また、お笑い芸人のバービー氏をはじめとしたタレント、医師、企業人など多彩なジャンルのゲストによるトークセッションもあり、フェムテックのみならずセルフケアについても学ぶことができるという。ちなみに、開催初日時点で、すでにチケットの予約申し込みは5000人を超えたとのことで、その盛況ぶりがうかがえる。
フェムテック市場の動向は?
開催初日に開かれた会見では、実行委員会メンバーとして同イベントを主催するfermataの代表取締役CEO 杉本亜美奈氏が登壇し、「市場をサポートしてくれるお客さんが、一緒にこのフェムテック市場を作っているんだという気持ちになって(イベントに)遊びに来ていただけたら」と話す。
続いて、"フェムテックの生みの親"と言われるIda Tin(イダ・ティン)氏から、グローバルな視点でみたフェムテックの投資状況が話された。
「すごく変化を感じています。(14年前に会社を)はじめた頃は、女性の健康に投資をするのはニッチと言われることが多く、お金を集めるのが難しかった。ですが、徐々に投資額が増えていって、女性の健康に特化したファンドも数は少ないですが、できはじめています。なので、これからもっと投資額が増えると思っています」
加えて、フェムテックを次のように表現する。
「男性と女性、生物学的に違うので互いの体の違いを理解するのは難しい。ですが、フェムテックはそれをつなげてくれるものだと思います」とし、フェムテックのプロダクトや会社、市場をつくるといったプロダクトライフサイクルの共有によって、性別を超えたコミュニケーションが実現する、とした。
最後に杉本氏は、「グローバルに自慢できるような日本のフェムテック市場づくりに、皆さんの力を借りることができれば」と期待を寄せた。
注目のアイテムがずらり
会場には約200種類の製品が並び、その中にはトイレットペーパー型ナプキン「Egal(イーガル)」や、経血から健康状態を確認できるキット「The blood Cycle Check(ザ ブラッド サイクルチェック)」など、日本にはまだ入ってきていない最新の製品も。
そのほか、生理はもちろん、更年期、不妊など女性たちが抱える悩みを解決する多彩なアイテムが所狭しと並んだ。
フェムテックという言葉が世の中に認知されはじめたが、まだまだ市場に多く出回っているとは言い難い。そんなフェムテック製品・サービスが一堂に会する「Femtech Fes!」。ここで、あなたの健康をサポートするアイテムは見つけてみてはいかがだろう。
■Information
「Femtech Fes!」
【期間】2024年2月9日~11日
【時間】10時~18時(※9日のみ11時~18時)
【場所】六本木アカデミーヒルズ (東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー49F)
【料金】無料