タレントの北山宏光が、テレビ東京系新ドラマ24『君が獣になる前に』(4月5日スタート 毎週金曜24:12〜)の主演を務めることが9日、明らかになった。
同作はさの隆氏による同名コミックの実写化作。年末の都内ターミナル駅で発生し、666人の死者を出した史上最悪の毒ガステロ「The Beast」実行犯は25歳の若手人気女優・希堂琴音だった。その場で死亡した琴音の幼なじみである神崎一(北山)は、なぜ彼女が獣にならなければならなかったのか調べるうちに何者かに殺され、過去にタイムリープする。
主演を務める北山は昨年新たなスタートを切り、2023年11月にはソロデビューを果たした。『ミリオンジョー』『ただ離婚してないだけ』(テレ東)以来、約3年ぶりに俳優としてテレ東ドラマの主演に戻ってくる。本作で演じるのは、葬儀社の社員・神崎一(かんざきはじめ)。史上最悪のテロ事件をおこした希堂琴音は8歳年下の幼なじみで、「お兄ぃ」と呼ばれ慕われていた。しかし琴音のことを調べている途中に何者かに殺され、過去にタイムリープ。タイムリープ先では、自分の気持ちを正直に打ち明け、琴音と恋人同士になって同居し彼女が事件を起こすのを止めようと奔走する。
そして制作陣には、見逃し配信初回193万回を記録し、全話1,500万回越え(※ビデオリサーチ調べ)の話題作となった『ただ離婚してないだけ』(テレ東)チームが再集結。監督・脚本は、映画『アンダー・ユア・ベッド』(2019年)やドラマ『ただ離婚してないだけ』(テレ東)をヒット作に導き、タブーにとらわれない先鋭的な作品を送り続ける安里麻里が務める。
■北山宏光 コメント
・本作への主演オファーを受けた時の感想と、原作または台本を読んでみての感想をお聞かせください。
『ただ離婚してないだけ』のチームに再びお話をいただけた事がとても嬉しかったです。原作、台本を読んで、このチームだからこそ作れる世界観だと確信を持てました。そして個人としても新たなスタートを切り、役者としても新たなスタートなので、今の自分にできる事を全力で向き合いながら作っていきたいと思います。
・撮影にあたっての意気込みをお聞かせください。
今まで積み重ねてきたものをこの作品で出し切れるように、監督やスタッフと話し合いながら丁寧にお芝居をしていけたらなと思っています。
・放送を楽しみにしている視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
一度見てしまったら抜け出せない、かなりインパクトのある作品になると思います。
是非とも最終話まで楽しんでください。よろしくお願いします。
■原作者:さの隆 コメント
原作が「毒ガス」「テロ」といったセンシティブかつ攻めた内容だったので、ドラマ化と聞いた時には嬉しさ以上に驚きがありました。作品の実写化を引き受けていただいたキャストの皆様、制作陣の皆様には感謝の念が尽きません!
神崎と琴音の物語を実写の魅力と共に味わえると思うと、原作者として、また一視聴者として今からとても楽しみにしております。皆様にも迫力満点の実写クライムサスペンスを楽しんでいただけたら幸いです。
■松本拓プロデューサー(テレビ東京 配信ビジネス局 配信ビジネスセンター) コメント
私がテレビ東京に入社して約15年がたちますが、この間、様々な陰惨な事件が日本で起こりました。
そのような事件が起こると、その事象は伝えられても、結局犯人の本当の心の中はわからない。いつもどこかやるせない気持ちになります。
そして、歴史はまた繰り返されていきます。原作を読ませて頂いた時、この現代に対するメッセージ性を強く感じました。
人の「獣性」というものはどこから生まれるのか。いったい何が人を「獣」にするのか。
とても難しいテーマではありますが、今、この時代に挑戦するべき題材なのではないかと思い、映像化の企画を致しました。
抱えきれない悲しみと憎しみに対し、人はどうあるべきか。私自身もこのドラマを経て、一つの答えを見つけられればと思っています。
昨今のテレビドラマでは、まず見られないストーリーと演出になると思いますが、是非、最後まで見て頂けたら幸いです。
『ミリオンジョー』『ただ離婚してないだけ』を経て、北山さんとは今作が3作品目。初めてお仕事をご一緒してから、約5年の月日が経ち、役者として、また一味も二味も違った顔を見せて頂けることを楽しみにしています。
ご期待ください。
【編集部MEMO】
『君が獣になる前に』(講談社)原作は、累計200万部を越えた『君が僕らを悪魔と呼んだころ』(講談社)の作者、さの隆氏の最新作。年末の都内ターミナル駅で発生した史上最悪のテロ。666人の死傷者を出した事件は、“獣の数字”にちなんで「The Beast」と呼ばれることになる。実行犯はその場で死亡。25歳の若手人気女優・希堂琴音。“俺”のたった一人の、幼なじみ。ヒトの「獣性」をめぐる戦慄のノワール・サスペンスとなる。
(C)さの隆 『君が獣になる前に』(講談社「ヤングマガジン」所載) (C)TOBE Co., Ltd.