銚子電気鉄道は8日、南海電気鉄道からの新車両(中古車)を前日夜から明け方にかけて搬入したと発表した。新たに導入する車両は南海電鉄でデビューした当時の往年の色を再現。3月の運行開始に向けて準備を進めるとしている。
昨年8月、銚子電鉄は南海電鉄の所有する2200系(モハ2202-モハ2252の2両編成)を譲受したと発表。1969(昭和44)年に22000系として製造され、橋本駅以南の山岳区間を含めた南海高野線で運用された後、ワンマン化改造工事を行い、多奈川線など各支線で運用された車両だという。銚子電鉄が新たな車両の導入を検討する中、「南海電鉄2200系車両であれば、改造することにより運行可能である」との結論に達し、車両譲受が実現した。
銚子電鉄での運用開始を前に、走行に必要な改造工事を実施。車両塗色も変更され、南海電鉄の現行のカラーリングから、デビュー当時をほうふつとさせる往年のカラーリングに生まれ変わった。銚子市内で運行する際に似合う色であり、キャベツの緑色もヒントにしたとのこと。関西からの車両が関東へ来る例は珍しく、関東だけでなく関西からも千葉・銚子へ訪れてほしいとPRする。
なお、2010年から就役していた2000形2001F(デハ2001-クハ2501)は、老朽化にともない部品の調達が困難なことから、新車両の導入に合わせ、今年度中の引退を予定している。