国土交通省の鉄道局鉄道事業課と北陸信越運輸局は8日、富山県などから申請のあった鉄道事業再構築実施計画について、2024年2月8日付で認定したと発表した。JR西日本が経営する城端線・氷見線をあいの風とやま鉄道へ事業譲渡する計画となっている。

  • 城端線の普通列車

鉄道事業再構築実施計画は2023年12月22日付で富山県などから申請があり、地域公共交通の活性化及び再生に関する法律第24条第2項にもとづき、国土交通大臣が認定を行った。JR西日本が経営する城端線(高岡~城端間29.9km)・氷見線(高岡~氷見間16.5km)について計画開始からおおむね5年後をめどに、あいの風とやま鉄道へ事業譲渡する。

申請者は富山県、高岡市、氷見市、砺波市、南砺市、JR西日本、あいの風とやま鉄道。計画期間は2024年2月15日から2034年3月31日までの10年間。これにより、城端線・氷見線の第一種鉄道事業者はJR西日本からあいの風とやま鉄道へ変更される。

  • 城端線・氷見線の鉄道事業再構築事業の概要(出典 : 国土交通省報道発表資料)

  • 城端線・氷見線に関する動き(出典 : 国土交通省報道発表資料)

事業譲渡前には新型車両の導入や交通系ICカードへの対応、譲渡後の増便やパターンダイヤ化に向けた改良等を実施し、譲渡後は高岡駅において両線の直通運転を行うための駅改良等を行うとのこと。これらが実現することで、城端線・氷見線の利便性・持続可能性が向上するとしている。