オトバンクは2月8日、プロのナレーターによる朗読をAI技術で著名人の声に変換した「AI本人オーディオブック」を発表。第1弾として、キングコング西野亮廣さんの著書「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」を、西野さん本人の声にAI技術で変換したオーディオブックを配信開始した。
本を読み上げるオーディオブックは通常、プロのナレーターや声優の朗読で制作されている。オトバンクによると、芸能人が書いた本などにおいて著者自らの声によるオーディオブック化を望む声があるが、収録時間のスケジュール調整が難しいことや、朗読の技術も必要であることなどから、その実現にはハードルがあったという。
今回オトバンクでは、stand.fmと連携し、プロのナレーターによる朗読をAI技術で他の著名人の声に変換した「AI本人オーディオブック」を制作。音声をAIに変換できるstand.fmのサービス「AIVoiceSpeaker」を活用し、プロの朗読技術とAI技術を組み合わせることで、声合成した著者の声でありながら、高品質で聴きやすいオーディオブックを作成したとする。
オトバンクのオーディオブック料金は、聴き放題プランが月額1,330円。個別購入は作品ごとに異なり、単行本書籍とほぼ同価格帯(およそ1,200円~1,500円前後が中心)となる。